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11にしおりをはさみました!
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11
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助けてもらったんだから、やっぱりお礼を言いに行った方が良いのか?
でも、あやちゃんの声でかき消されてたけど、何かを一谷先輩は言おうとしてた。
その言葉を聞くのが怖い。
あの先輩は勘が良さそうだから、怖くて会いたくない。
「幸?大丈夫?」
あれじゃない、これじゃない、と考えて居ると、
僕の顔を覗き込むように2つの心配そうな顔が目の前にあった。
「あ…ごめん。」
「いやいや。謝らなくて良いよ!」
「何かあった?」
とっさに笑顔を作った僕に、2人は優しく声をかけてくれる。
思い切って、(もちろん男であることと、Ωであることは隠して)2人に話した。
***
「あ~~それは悩むね~。行きにくいし。」
「個人的には、次にもし会う機会があったら、お礼を言う程度で良いと思うけど。」
「そっか…。」
快く相談にのってくれて、少し気分が軽くなった。
「そうそう~。そんなに気にしなくて良いと思うよ?」
「納得し辛いなら、一谷先輩が作った女の群れによって起きたことなんだし、先輩のせいにすれば良いよ。」
「いやいや!それはちょっと…」
熱くなり始めたみなみをたしなめて、苦笑する。
確かに右膝を怪我したけど、擦りむいただけだし、先輩を責めるほどではない。
少し気にしすぎかもな……
一谷先輩との朝のことは、気にしないことに決め、おもむろに腰を上げた。
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