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18歳以上ですか?
25にしおりをはさみました!
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25
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黒田先生の代わりに例のCDをしっかりセットして、直ぐに保健室を飛び出した。
目指すは先生が言っていた体育倉庫。
運動が壊滅的に出来ない僕。
それでも、何度も転びそうになりながら、必死で走った。
「はぁっ…はっ……はっ……着い、た……」
息も絶え絶えでやっと辿り着いた。
てっきり、既に風紀の人達が居ると思っていたのに誰もいない。
それが逆に、僕の不安を煽った。
そっと扉に近づいて、耳を当ててみると中から人の言い合うような声が聞こえる。
恐怖と緊張で握った手が震えている。
僕は弱い。
でも、何もしないのはもっと嫌だった。
握った手を更にきつく握る。
僕は意を決して、扉に手をかけた……
「噂の天使ちゃんじゃん。何しに来たの?」
握った手が更に震えだした。
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