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18歳以上ですか?
29にしおりをはさみました!
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29
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「可愛い顔して甘く見てやってれば……!」
唾が飛んでくるぐらい激しい口調で、罵声を浴びせられる。
意識は朦朧としていたが、あやちゃんが傷つけられるのだけは嫌だった。
なんとか意識をかき集めて、男の人をきっ、と強い気持ちで見つめた。
「んだよその眼は!!!」
更に上に胸ぐらを掴まれ、息が苦しくなる。
「ぐっ………」
「なめてんのかっ!?あ!?」
「止めて!!幸!!」
遠くであやちゃんの声が聞こえて、ガッと言う音が聞こえた気がした。
もがいてもがいて。
必死で胸ぐらを掴む手を振り払おうと、手を振り回すが、僕の力の入らない身体ではどうすることも出来ない。
無力で、悔しくて、苦しくて。
また目の前が歪んで来て。
息が苦しくてなっているせいなのか、頬を伝っている涙のせいなのか、もうわからない。
ぐっ、と息が詰まって涙がもう一筋流れたとき……
凄く大きな、物の壊れる音がした。
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