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18歳以上ですか?
45にしおりをはさみました!
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45
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熱い……熱い…
身体が、奥が、疼いて仕方ない。
ぼろぼろと涙を流し、しゃくりあげながら泣く僕を、こんな僕を見ていた先輩はどう思っているんだろう。
先輩は立ち上がるとリビングへ消えていった。
……たぶん帰るんだろう。
騙していた。
Ωだと言うことも、男だと言うことも。
下等なΩの所になんか、育ちの良いあの人が居たいとは思わないだろう。
自業自得だ。
シーツやタオルに肌が擦れるだけで快感が、脳を刺激する。
目を開けるのも億劫で、パタリとベッドに寝転んだ。
どうしようもなく虚しくて寂しくて。
「い、ちたに…せんぱ…っ…いかない、で……」
入らない力を精一杯込めて伸ばした手を、こんなになってまで求めてしまう僕を、どうか許して欲しい。
カスカスの声。醜い声。
求めたって、届かない。
視界が揺らいで、力が抜けてしまった腕が下に落ちてしまう。
それを引き止めるように腕を掴まれ、温かい何かに包まれた。
そして…唇に優しい感触が伝わって………
僕の意識はそこで途切れた。
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