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甘いものにしおりをはさみました!
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甘いもの
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「純、どうする?
朝ごはん、ホテルのレストランでもいいけど外に出てみる?」
すると純はくびを横に振った。
「このホテルの中、探検してみたい」
探検、といういかにも子供っぽい単語に俺の頬もつい緩む。
「わかった、じゃあ行こうか」
レストランで注文を取る。
俺が頼んだのはモーニングのサンドイッチ。
純が頼んだのはチョコレートがたっぷりのパフェだった。
「え…純、朝からそんなの食べんのか?」
俺なら朝からそんなものとてもじゃないけど食べられる気がしない。
もともと甘い食べ物は嫌いだ。
「うん、美味しそうだったから」
「そっか………うん、」
本当のところを言うと、目の前で甘ったるい匂いが漂い、見てるだけでも胃にもたれそうだった。
でも純が食べていたパフェは特別に見えた。
幸せそうに食べる純を見て、
甘い時間ってのも案外悪くないと思った。
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