アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
クリスマス翌日にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
クリスマス翌日
-
「んっ…」
抱きしめられている感覚に安心しながら、目を開けると、温和の整った顔が目の前にあった。
俺、どうしたんだっけ…?
まだぐっすり寝ている温和の寝顔を見ながら考える。
昨日は兄さん達とクリスマスパーティーをして、温和に甘えて…?
記憶がない。
でも、なんか頭が痛い。
うーん、とりあえずシャワー浴びよう
俺は温和を起こさないように、そっと抜け出したつもりだったけど、腕を捕まれ動きを止めた。
「千?」
振り向くとまだ眠たそうな温和が俺を見ていた。
「ごめん、温和。 起こしちゃった?」
「いや。 それより、どこに行くの?」
「んっ、シャワー浴びようと思って」
「そう、俺も行く」
そう言うと、温和は浴室に入って行く。
「風呂入れたから、もう少し待って。
それより、千、気分はどう?」
ベッドに腰かける俺を気遣う温和に、温かい気持ちになる。
「ん~なんか、頭痛い」
「薬をもらおう」
そういうと温和はフロントに電話をして、薬を持ってきてもらい、水と一緒に渡してくれた。
「はぁ、風邪でも引いたのかなぁ?」
薬を飲んで、ぼんやり呟く
「孝哉に酒を飲まされたんだよ」
「えっ?酒?」
驚いて温和の顔をみる。温和は困った顔をみせた。
あの綺麗な飲み物は酒だったのか…
「じゃあ、この頭の痛みは二日酔い?」
「だろうな。もう少しすれば治るから」
優しく労う温和に申し訳ない気持ちになる。
「温和、ごめんね。一緒にお酒飲む約束、守れなくて」
「千のせいじゃないだろ。 孝哉が悪い」
頭を撫でられて、へにゃと頬が緩む。
温和はやっぱり優しくて、俺に甘い
「そういえば、兄さんと孝哉は?」
見回しても誰もいない。周りは静かで人気もないようだった。
「昨日のうちに帰ったよ。クリスマスプレゼントを置いてね」
「プレゼント!? どこどこ?」
思わず身を乗り出して辺りを見渡した。
「クスッ そんなに慌てなくても、大丈夫
こっちにおいで」
高校生にもなって…と呆れられそうだけど、プレゼントをもらえるのは嬉しいものだ。素直に自分を出せる温和の前だからこそ、安心してはしゃげる。
温和に手を引かれ、ツリーの前に来ると、2つの箱があった。
名前を見ると2つとも俺ので、兄さんと孝哉からだ。
「温和にはないの?」
見上げると温和が微笑んだ。
「俺はもうもらったんだ。 開けてごらんよ」
「そうだね、何かなぁ…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
90 / 107