アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
デートにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
デート
-
今日は久しぶりに温和に会える♪
電話では話したけど、やっぱり会いたいから、今日が本当に待ち遠しかったんだよね!
コンコンコン
「千之助様、温和が参りました。」
鏡の声に胸が高鳴る。ドキドキして自分の服装や髪型をチェックして…部屋から出た。
リビングに行くと、やっぱり執事の時とは違う温和が立っていた。今日もカッコいいな…なんてまるで恋する乙女だな、俺…
「おはようございます、千之助様」
鏡がいるからか、執事口調で深々と頭を下げる温和に寂しさを感じた。
「おはよう、温和…」
俺に微笑みを返し、温和は鏡の方を見る。
「では叔父さん、千之助様をお借りします。旦那様の承諾は得ているから」
「あぁ、いってらっしゃいませ、千之助様」
鏡に見送られ、温和の車に乗り込んだ。
「千…」
ドキン
顔に熱が集まるのを感じる。だって呼ばれて温和を見ると優しい眼差しで俺を見つめていたから…
なんか温和って大人っていうか、色っぽくて…
ムラムラする。温和も俺に欲情してくれたらいいのに…
「千?」
「あっううん、なんでもない」
俺は慌てて首をふった。
今日は水族館。動物園も楽しいけど、水族館もいろんな魚がいるし、あの青い空間にいると癒されるから楽しい…
それに…
水族館って薄暗いんだよね。
俺は周りに気付かれないようにそっと温和の手に触ったり指先を握ってみる。
温和は何もないかのように移動して行く。
俺は温和からもして欲しくて
「温和…」
って呼ぶけど、俺を見ただけですぐに視線を反らしてしまった。
なんか、俺ばかりが求めてる…
温和はモテるし、いつも余裕で悔しい…
でも俺…温和が好きだから頑張ってみる!
俺はそれからも温和を誘ってはみたけれど、結局… 帰るまで温和から俺に触れることはなかった。
夕方
「千、お腹空いてる?」
「お腹?ううん、あんまり…」
「じゃあ、まだ早いし、俺の家に行こう
「えっ温和の家に行っていいの!?行く、行く!」
(温和の家、どんなところだろう。楽しみ)
俺は今日の玉砕したことも忘れウキウキして温和に着いていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 107