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クリスマス3にしおりをはさみました!
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クリスマス3
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【side温和】
「はぁ、やっと終わった…」
時計を見ると、23:00
「千、もう寝ちゃったかな…」
もう、1ヶ月も会えていない。
千に会えない、触れてない…
欲求不満で、もう、死にそうだ…
チラリと鞄を覗くと、中のクリスマスプレゼントを見た。
クリスマスは一緒に過ごしたかったのにな…
今日は早く仕事を終えて、会いに行くつもりだったのだか、終了時刻前に、また仕事が回ってきた。
お試し期間中とはいえ、嫌がらせだな…
「はぁ…帰るか」
片付けをし、電気を消すと部屋を出る。
ロビーに行くと、誰か椅子に座っていた。
こんな時刻にまだ、人がいたのか?
なんだか、後ろ姿が千に似てるけど…まさかね。会えなくてつい、そんな風に見えたのだろうと思っていると
「ッ…はるかぁ…うっ…」
と小さな呟きが聴こえる。
「千?」
俺が声を掛けると、その人が振り向く。
それは紛れもなく、千之助だった。
「千 !?」
俺は慌てて駆け寄った。
千之助が俺の胸に飛び込んでくる。
冷たい
抱き締めた千の体はとても冷たく、手も体も震えていた。顔を見ると、青白く唇も紫色に変わっている。
いったい、何時からいたんだ !!
「はるかぁ…」
千は俺に抱きついて泣いていたけど、今は泣き止むまで待ってる場合じゃない。
俺は千の手を引くと、荷物を持って車に急いだ。
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