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クリスマス25にしおりをはさみました!
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クリスマス25
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車に乗って、とあるホテルに到着した。
「ホテル?パーティでもあるの?」
温和が用意した服は、カジュアルだけど、フォーマル要素が強い。
「そうだよ。さっ、降りて」
俺は温和に続いてホテルに入る。温和はスタスタとエレベーターに向かいボタンを押した。
エレベーターの中は二人だけ…
そっと温和が俺の手を握る。
「温和…」
温和を見上げると、
「部屋まで繋いで行こう」
と指を絡ませてきた。
恥ずかしいけど嬉しくて…顔がにやけた。
ピンポーン
チャイムを押してしばらくすると、ドアが開く。そこにいたのは
「孝哉 !?」
だった。
「よう、寒いだろ。早く入れよ」
孝哉に促されて中に入ると、中には淳之助兄さんが座っていた。
「よく来たね。千、温和」
兄さんが微笑む。温和を見上げると
「招待を受けたんだ。クリスマスパーティをするからって」
と答えてくれた。周りを見回しても四人しかいない…後から来るのかな?
俺の考えが顔に出ていたのか
「今日は、この四人だけ。だから、千も気がねなく楽しめばいいよ」
兄さんが俺の頭を撫でて言った。
そっか…
人前だと、どうしても『華菱千之助』になってしまうから気が楽になった。
ホッとしていると、兄さんが俺の首を指差す。
「千、ついてる。キスマーク」
バッ…反射的に腕で首を隠した。
恥ずかしい~
顔が赤くなっていくのがわかる。恥ずかしくて俯くと、温和の静かな声がした。
「淳之助様、千をからかうのはお止め下さい。私がそんな場所につける訳がないでしょう」
後ろから温和に抱きしめられる。
「そんな可愛い顔、俺以外に見せちゃダメだよ、千」
耳元で囁かれて、更に赤くなるのがわかった。
「お~お~お熱いことで…」
孝哉の囃し立てる声にハッとする。
「に、兄さん !!」
「ごめんね。からかうつもりはなかったんだけど…お腹空いたろ?さっ、食べようよ」
「…うん」
う~反応しちゃって、俺の馬鹿…
まだ赤い顔で兄さんの後について行った。
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