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クリスマス27にしおりをはさみました!
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クリスマス27
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【side淳之助】
俺が今日、千と温和を呼んだのには理由がある。
二人の様子を、この目で確かめ、気持ちを確認する為だ。
と…その前に
「千、おいで」
俺は千を呼ぶ。さっき温和は《そんな所につけない》と言った。だったら…
「何?兄さん」
何も知らない千が前に来て、止まった。
「んっちょっと確認させて」
不思議な顔を向ける千の服の裾を持つと、一気に上まで引き上げた。
「わっ !!」
驚く千の体には、無数の紅い跡がついている。
「………」
これは…
そんな俺達の様子を見て、孝哉と話していた温和が近付いてくる。
「淳之助様…いくら兄弟とはいえ、失礼です」
声のトーンが下がり、俺を睨む。
温和は俺の手を払うとイソイソと千の身なりを整えた。
「千の体を見て、触れていいのは、私だけですので…」
千を俺から隠すように、後ろに回した温和に驚きを隠せない。
「意外だな。温和はもっとクールだと思っていたよ」
まさか、実の兄弟の俺にまで警戒するとは…
「しかも、案外、情熱的なんだね」
千と温和が愛し合ったことを、無数の紅い跡が示している。
「えぇ。仕事が忙しくて、1ヶ月も千と会うことが出来ませんでしたので。誰かの指図ですかね…あれは…」
ニッコリ笑う温和。
俺の指図ってバレてるわけか…
まぁいい。
「そう?それは大変だったね。今日はゆっくり、話をしようか。酒でも呑みながらね」
俺が微笑めば、温和も笑い返す。
「いえ、私は千之助様を送らないと行けませんので」
「それなら、心配ない。俺達は帰るから、ここに泊まればいいよ」
「そうですか…ではお言葉に甘えて。今夜はとことん話合いましょうか」
なるほどね。一歩も譲らないって訳か…
「じゃ、乾杯をしよう」
俺はグラスを取りに行き、孝哉に千を連れ出すよう、伝えた。
さぁ、君の本気を確かめさせてもらうよ。
温和…
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