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ハンターはどこへ行ったのデショウか…。にしおりをはさみました!
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ハンターはどこへ行ったのデショウか…。
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ハウスからの明かりが僅かに辺りを照らし、悠希達は、暗くて何も見えない。
悠希は散歩ほど前に出ると、ハンターと別れた場所へと目を凝らした。
けれど、人間の目ではよく見えない。
「ハンターっ」
声をかけてみるが、虫の音が聞こえるだけで反応は無い。
「おーい、ハンター!」
今度は少し大きな声にしてみたが、どうしてかハンターは姿を見せない。
それに旦那様のお陰か、気配でも分かるようになってきた野生の勘もハンターが居ないと知らせる。
「あれ?どうしたんだろ」
悠希が首を傾げると、後ろに控えていたシュタインが同じ様に首を傾げた。
「どうしたんだい?」
「…ハンターが居ないみたいなんです」
どうしたんだろか?
まさか自分を置いて、巣穴へ戻って行ってしまったのか。
悠希が一抹の不安を胸に暗闇へと視線を投げていると、シュタインが優しく笑いながら悠希の肩に手を乗せた。
「賢い狼だ。遠くから私とマーロウの様子を伺っているのかもしれない」
「博士…」
「君はハンターの番だろう?疑う余地はないと、私は思うんだけどね」
悠希はシュタインの優しく包み込むような言葉に、安心して表情を柔らかくするのだった。
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