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オイルマッサージのハズが…?にしおりをはさみました!
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ようこそ、リラクゼーションサロン“Agna Palace”へ
オイルマッサージのハズが…?
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「ハァ……」
俺は永久凍土の国、シルクパレスの女王に仕えてきた伯爵家の末裔、カミュだ。
以前よりとある理由で日本を訪れて以来、アイドルユニットのメンバーとして活動するようになった。
俺はその中で執事アイドルとして知られており、人気は上々。最近ではソロ活動でも仕事依頼が来るようになっている。
しかし、本当は下賤な庶民になど媚を売る事も、執事アイドルなどといういかがわしいキャラクターで自分を売り出す事も気に食わない。
人気が出れば出る程本当の俺でいられる時間は減って行き、ストレスと疲労が溜まっていく……。
そんな疲れを癒してくれるのが、週に一度通うマッサージだ。
本来ならば他人に俺の身体に触れさせる事など御免だが、匠の技とも言えるマッサージ技術はなかなかのもので、身体の疲れを軽減させてくれる。
しかし……
今日からしばらくの間、行きつけの店が改装工事の為休業している。
ほんの数日間の事、我慢すれば良いと思っていたのだが、今日は特に仕事が押してしまい疲れが溜まっている。
首から肩にかけてピンと張り、帰りの運転ですら苦痛になる程、痛みが酷くなってきている。
どうしようかと困りながらの帰宅途中、信号待ちの先の向かいのビルに、マッサージサロンを見つけた。普段ならばきちんと下調べをしてから新しい場所に行くのだが、今日は急を要する故、致し方ない。
俺は青信号になったと同時に、俺はそのままビルへと向かった。
殺風景な造りのビルの5階までエレベーターで上がり、扉を開くと、そこには異国の雰囲気を纏った褐色の肌の男が笑顔で待っていた。
「こんばんは、リラクゼーションサロンアグナパレスへようこそ。」
男はエメラルドのような緑の瞳に、目鼻立ちの整った美しい顔をしている。
「今からマッサージをしてもらいたいのだが。」
「はい、今ならすぐにご案内できます。どうぞこちらにお座りください。」
「ああ。」
男は俺をイスに座らせると、いそいそと茶を持って戻ってきた。
「お待たせしました。ワタシの母国、アグナパレスのハーブティーです。」
そう言って男がローズピンクの温かい茶を差し出した。
甘みの無い茶はあまり好まぬが、丁度喉が乾いていた俺は男が用意した茶を飲みながら、店内を見渡した。
アグナパレス……、聞いたことがある。
確か、俺の故郷のシルクパレスと対極にある暑い砂漠の国で、高級な音楽楽器を作ることで有名な国だ。
成る程、確かに店内では美しい音色の民族音楽が流れている。
おそらく、これもアグナパレスの音楽なのだろう。
よく見ると、店内の内装も変わった装飾品が並び、俺がイメージするアグナパレスと近いエキゾチックな造りになっている。
「本日のコースはお決まりでしょうか?」
男が店内を見回している俺の向かいに座り、笑顔で話しかけてきた。
余程疲れていたのか、来る前にどんなメニューがあるかも確認せず店内に入ったことに今ようやく気づいた。
「いや……、コースは任せる。」
「わかりました。ん~……お客様、今すごく疲れている……。そう……ですね……。では、オイルマッサージコースで身体の疲れを流してしまいましょう。」
「ふむ、よかろう。」
「お時間はどうされますか?30分、60分、90分、120分があります。」
そうだな……。
折角明日はオフなのだから、ゆっくりと時間をかけて身体のメンテナンスをするか。
「120分だ。」
「わかりました。では、お部屋までお連れします。こちらへ。」
簡単なカウンセリングを終えると、男は席を立ち上がり、奥にある3つの個室の、一番奥の部屋へと案内した。
中もエキゾチックな造りの部屋になっており、間接照明で少々薄暗くなっていた。
「服を全て脱いで、こちらの紙パンツを履いてください。着替えが済みましたらこちらのタオルを被ってうつ伏せで待っていてください。では……。」
着替えやカゴを差し出すと、男は退出していった。
それと同時に、俺は自身の失態に気づき、早くも後悔していた。
「……しまった。」
うっかり普段は行わないオイルマッサージを選んでしまったが、オイルマッサージということは、服を脱がなくてはならない。
おまけに……。
用意されている着替えは、小さな不織布でできたパンツのみ。
自分で言うのも何だが、俺のものはこんなに小さなものに収まりきらない。
しかし、だからと言って確かに自分の下着をオイルまみれにされるのは不愉快だ。
……ここは恥を忍んで履くしか無い。
そう決意して、俺は小さな紙パンツを履く覚悟をした。
コンコン、とドアをノックする音が聞こえる。
「着替えはできましたか?」
「ああ」
「失礼します。」
ガチャリ、とドアを開け、男が部屋に入ってきた。
俺は紙パンツを履いた状態で、既に用意されたベッドにうつ伏せになって待っていた。
無論、上にはバスタオルをかけてある。
「本日担当させていただきます愛島と申します。ヨロシクお願いします。」
「ああ。」
アグナパレスが母国のその男はどう見ても日本人離れした顔だが、愛島という苗字だということを考えると、日本とアグナパレスのハーフなのだろうか。
俺がそんなことを考えている間に、愛島と名乗るその男は何やら準備をし始めた。
「今日はこのジャスミンとサンダルウッドの香りのオイルを使います。」
男はうつ伏せになっている俺の顔の横に膝立ちをし、二種類の青いボトルを俺に見せると、木の器に入ったオイルの中に、数滴垂らし、混ぜ合わせた。
そこからふんわりとしたウッド調の香りと、エキゾチックな甘い花の香りが漂う。
「では、始めます。」
男がそのオイルを俺の背中に垂らすと、そのままマッサージが始まった。
甘い香りは俺の背中の上でより混ぜ合わされ、オイルと絡み合って柔らかい香りへと変化していく。
その香りはとても魅惑的で、仕事の疲れを癒してくれる。
オイルの馴染んだ手はまず、俺の背中や肩を中心に身体の状態を確かめるようにゆっくりと動いた。
「お客様、肩すごくコってます。」
「ああ。だからこうして定期的に身体のメンテナンスをしている。」
「そうなのですね。大丈夫、ワタシ肩コリ治すの得意です。安心してワタシに身を預けてください。」
ああ、確かに心地良い……
俺の凝っている部分が全て目で見えるかのように、少しも外れることなく指圧で解していき、掌を使って肩から背中のほうへと流していく。
掌の面が背中と合わさり押し流していくとき、体温と摩擦でオイルがよりあたたかくなって、身体に浸透していくのがわかる。そして、じんわりと身体があたたかくなって、より緊張が解れていく。
「気持ちイイですか?」
「まぁ……まぁだな。」
「ふふ、よかったです。身体の内側のコリが気になったのでよく解しておきました。」
確かに男の言うとおり、肩のコリが消えて、寝ているこの状態でも肩が軽くなったことがわかる。
どうやらこの男、腕は確かなようだ。
「次は脚のマッサージをしていきますね。」
「ああ……。」
今度はオイルのついた手で、ふくらはぎに触れられた。肩のコリが酷過ぎたせいで左程気にしていなかったが、かなりふくらはぎも浮腫んでいたようで、痛気持ち良い刺激が走る。
次に、足の裏のツボを刺激しながら指が動き、脚の指一本一本に手をしっかりと絡めて解していった。
「ん……」
そして、今度は太腿へと手が伸びる。
……ああ、ここも気持ち良い。
やはり男の腕は確かなようだ。
しかし……。
確かに気持ち良いのだが、なかなか太腿から手が他へ移らない。それどころか、今度は内腿へと手が伸びてくる。
俺は内腿に触れるとくすぐったく感じてしまう。故に、そこを触られることは好まない。
「そこは……余り触るな……」
「でも、アナタのココ、悪いものが溜まってます。そのままにするのは良くない。」
俺がやめろと言っても男は、ツツツ……と、触るか触らないかのソフトタッチで内股を何度も何度も往復してくる。
くすぐったいと思っていた感覚がやや変化し、徐々に変な気持ちへと変わっていった。
少し股間がムズムズするような、少し腰が震えるような、そんな感じだ。
ふと気が付くと、俺の下半身に、違和感を覚えた。ベッドと股間の間に先ほどまでなかった硬い膨らみがあるのだ。
マズ…い……このままでは……。
そう思って、昂ったものをどうにか落ち着かせようと思った矢先、男がとんでもないことを口にした。
「…はい、後ろ終わりました。次は仰向けになってください。」
「……!!」
俺は一瞬にして頭の中が真っ白になった。
今もし仰向けになってしまったら、俺の下半身の状態がタオル越しでもわかってしまう……!
しかも、今はいている紙パンツからも、恐らく見えてはいけないものまでハミ出て見えてしまうだろう……。
「いや…、うつ伏せのままで良い。そのまま続けろ。」
「ダメです、仰向けにならないと最後までできない。仰向けになってください。それとも……仰向けになれない理由が…?」
男は、少し含んだ言い方で俺に問いかけてきた。
「なっ…、何のことだ!」
「隠さなくても大丈夫。ワタシ、知ってます、アナタが仰向けになれない理由……。」
男はベッドの上に上がると、俺の脚に跨り、ベッドと俺の身体の隙間から右腕を侵入させた。そして、紙パンツからハミ出た俺の下半身の硬くなっているものに手を伸ばした。
「ほらココ……こんなに大きくなっている。」
「ッ……!!」
そして、オイルが付着し滑った手で、形を確認するかのようにソレを優しく握りしめてきた。
「や…めろ……!」
「怖がらないで。アナタの疲れの一番の原因はココに溜まっている。アナタはいつも本当の自分を偽っている。だから、疲れが取れない。もっと本当の自分を開放してあげて。」
男が腰に響く声で俺の耳元に囁くと、頬に手を添えて俺の顔に近づき、そのまま唇を奪ってきた。
「んッ…、ふっ……。」
「カワイイ人。もっと感じて……。」
花の蜜を吸うように唇に吸い付かれ、俺は突然のことに息が上手くできなかった。
鼓動が激しくなり、胸の音がバクバクとはっきり聞こえる。
「ンッ…プはッ…ぁ……ッ!はぁ…ハァ……。」
十秒程経過して唇が離れ、ようやっと呼吸ができたが、まだ心臓の音は落ち着かなかった。
呼吸を整えたところで、男は俺を仰向けにさせた。仰向けにさせたとほぼ同時に、男は俺に跨がり、俺の胸の突起を両手で弄りだしてくる。
キュッとつねったり、途端にソフトタッチで先端に触れたりと、俺の反応を楽しむようにあらゆる方法で乳首を刺激してくるその指は、先ほどまで俺の身体を指圧していたときとは別人のようで、厭らしく卑猥に動く。
「あっ…アッ……。」
そのあまりの快感に、俺は思わず、甘い声を漏らしてしまい、狭い室内に反響した。
「シッ…。ここは個室ですが、あまり大きい声を出すと隣の人に聞こえます。声はガマンして。」
「な……ッ!?」
他の者の存在を知らされ、俺は慌てて口を塞いだ。
しかし、俺が口を塞いだからと言って奴の指の動きが止まる訳ではなく、そのまま俺の硬くなった乳首を絶えず刺激し続けた。
「ん…っ!んんぅ……っ!」
俺が必死に耐えているというのに、男が時折俺の表情を見て、嬉しそうに笑みを浮かべる。
エメラルドグリーンの、吸い込まれるようなその瞳にじっと見つめられると、余計に羞恥心を煽られ、耐え切れず目を逸らしてしまった
―その瞬間、今までとは全く異なる、ねっとりとした感触とゾワっとする刺激が俺の乳首を襲った。
「ひゃあっ…ッ……!んッ……ぁッ!」
思わず背けた顔を戻すと、俺の胸元に男が顔を埋めて、たっぷりと濡れた舌先で俺の乳首を舐めていた。
「そこ…ッ、舐める…な……ッ、アッ……!」
「ん…ふっ……、あなたのココ…甘くて美味しいです……。」
熱い舌はピチャピチャと厭らしい音を立てながら、俺の乳首を弾くように何度も何度も責めてくる。
時折、乳首を吸い上げてきたり、吸い上げた状態で先端を刺激してきたりと、責め方を変えてくる。
その責め方がどれもいちいち気持ちが良く、俺の下半身は熱くなる一方だった。
「ん~ッ!ん~!」
隣の従業員に聞こえているのではないだろうか…。
俺は、必死に手で口を抑えて声を押し殺した。
……が、いきなり男は俺の乳首をカリっと甘咬みしてきた。
「ああッ……!!」
不意打ちの強い刺激に、俺は堪らず大きな声を出してしまった。
そして、それと同時に、乳首だけで軽く絶頂に達してしまう……。
確実に隣に聞こえてしまっただろう……。
しかし、絶えず続く快感に思考回路はおかしくなってきて、もうどうでも良いとすら思えてきた。
「乳首だけでイってしまったのですか?」
辱めるように男が聞いてきた。
「う、うるさい……ッ!」
「ふふ、アナタは本当にカワイイ。」
敏感になった胸元を指でなぞりながら男は話を続けた。
「……すみません、実はワタシ、アナタに嘘をつきました。今日、このお店にはワタシとアナタ、二人だけ。」
「なッ…!!騙したのか……!?」
「ごめんなさい。アナタがあんまりカワイイからつい意地悪をしたくなって嘘をついてしまいました。本当は声、いっぱい聞きたかったのですが、快楽に耐えて、必死に声を抑えているアナタ、凄く可愛かった。」
「ッ……!」
俺はコイツの嘘に騙されて、居もしない奴らに怯え必死に耐えていたのか……!?
この俺が愚弄されるなんて……。
そう思うとあまりにも情けなくて、怒りが込み上げてくる。
…が、もし、最初から誰もいないと知っていたら、俺はどれだけ乱れていたのだろうか。どれくらい甘い声を出していたのだろうか。
頭の中で、快楽に溺れる自分を想像し、顔から火が出る程恥ずかしくなってきてしまった。
ああ、もう止めてくれ……。
恥ずかしさに耐え切れず、思わず顔を手で覆ってしまったが、男は構わず話を続けた。
「なので、アナタが大きな声を出しても、誰にも聞かれないし、邪魔されない。思う存分声を出していいですよ。アナタのカワイイ声、いっぱい聞かせて。」
男は棚からストールのような薄手の長い布を出すと、俺の顔に布を巻き、俺の視界を奪った。
「なっ…何をするッ……!」
「アナタの視覚を封じました。視覚を封じてしまうことで他の感覚が研ぎ澄まされ、より身体が敏感になります。アナタはまだ自分の感情を押し殺しています。もっと、素直になって……。」
勝手な事を言うな……!
俺は高貴な伯爵だ!
快楽に溺れてしまうことなど望んでいない…!
心ではそう思っているのに、身体は疼く一方で、ロクに抵抗もできない。
この男の身体に響く声にすら身体が反応し、早く触って欲しいと言っているように、下半身がヒクヒクと動いてしまう。
「そうですね…。アナタがもっと素直になれるように、マッサージに少し、スパイスを加えましょう。このマッサージオイルに、刺激的なミントのオイルを加えました。これでもっと気持よくなります。」
話している途中で、爽やかなミントの香りが立ち込んだ。
そして、濡れた男の指が俺の乳首に触れた。
「んんッ……!」
男の手にはマッサージに使用していたオイルと同じようなものがたっぷり付着しており、それを俺の乳首に塗りたくっていった。
塗られる瞬間、軽く先端を刺激され、ピクリと反応してしまった。
「次は……ここに……。」
男は、今度はそのオイルを俺の下半身にまんべんなく広げた。
オイルを塗る手つきそのものは特に何かを刺激する様子でもなく、ただ普通にオイルをのばしていった。
―が、しばらくすると、ミントの清涼感によりオイルを塗られた箇所がスーっと冷え、身体に刺激を与えてくる。
「な…んだ、これは……っ!」
ひんやりとした感覚と対照的に塗られた箇所がどんどん熱くなってきて、身体が更に敏感になり、室内のエアコンの僅かな風にも、身体が反応してしまう。
手で触れられなくとも、俺の身体のあらゆる突起がより一層硬さを増し、新たな刺激を求めていることがわかった。
―早く触れて欲しい。
そう心のなかで懇願するが、素直に言葉に出せない。
しかし、身体はどんどんと厭らしくなっていき、ついには無意識に腰を浮かせてしまう。
それから5分程経過し、下半身の先端からはオイルとは違う別の液体が物欲しそうに溢れ出ていた。
―もう無理だッ……!
焦らしに耐え切れず、懇願しようとしたその瞬間、ふいをついたように男が俺の乳首の先端にチョンと触れてきた。
「んあッ……!」
堪らず俺は艶かしい声を上げてしまう。
「ハァ…ッ、すごくカワイイ……。」
「はや…く……ッ目隠しを外せ……!」
「ふふ……カミュは素直じゃありませんね。」
「…!!何故俺の名を……!」
俺は今日、一度も自分の名前は言っていない。
何故この男は俺のことを知っているのだ……!?
驚いた俺に、ふふ、と軽く笑い声が聞こえ、男は答えた。
「ワタシにはアナタのことがよくわかります。今日ここに訪れ、ワタシと出会い、こうしてワタシと触れ合うことになったのも、必然なのです。」
今日出会ったことが、必然……?
俺は今日、偶然この店を見つけただけで、なんの必然性もなかった。
しかし、俺の名前を言い当てたことは事実だ。
一体、この男は何者なのだろうか。
「触って欲しいのは……ココですか?」
俺の疑問は解決しないまま、男は、またも乳首に触れてきた。
しかし、触れて欲しいのはそこではない……。
「んっ…!ちが…っ!!そこは…もう良いッ……!!」
「…でも、また硬くなってきて、すごく気持ちよさそうです…。」
「ん…ッ、違…ッ……、そこではなく…て……ッ!」
「ふふふ、そうですね……。ココがもう、触って欲しそうに涎いっぱい出していますね。」
男は俺の溢れそうな蜜を指で掬うと、そのままぬるぬると尿道の入口に擦りつけ、裏筋の部分に刺激を与えた。
「んぁッ……!」
「アナタのカワイイ鳴き声…いっぱい聞かせてくださいね……。」
男は蜜がドロドロと溢れ出ている俺の性器へ唇を寄せて、根元から先端に向けて、蜜を舐め取りながら舌を這わせた。
そして舌先を先端の穴へ入り込むように器用に蠢かせ、その隙間から溢れる蜜も絡め取る。
「ひッ、う、あッ、あッ、あッ、あッ!」
「カワイイ人…。もっと…もっと感じて……。」
「ん~!あ~ッ!!あぁっ……!!」
男の唇が俺のモノを包み込んだ。
男の口膣は熱くねっとりとしていて、肉厚な舌がペロペロと俺のものを舐め続ける。
更に俺の蜜で塗れた男の唇が俺のモノをやんわりと締め付け、今まで体験したことがないような快感を与える。
「無理っ…ッ、無理だッ…!やめ…ッ…ろ……ッ!!んあぁっ……!」
俺は声が枯れる程叫んだ。しかし、男の口の動きは止まる事なく、俺を貪り続けた。
徐々に絶頂感が増していき、腰がガクガクと震えが止まらなくなってきた。
「でッ…出るッ…ん……っ、ああっ!!」
ついに絶頂に達した俺は、男の口内に勢い良く白濁液を吐き出した。
その後すぐにゴクリと喉が鳴る音が聞こえた。恐らく、男は吐き出した白濁液を飲み込んだのだろう。
「ふぅ…いっぱい出ましたね…。カミュの精液、美味しいです。少し甘かった。ワタシでいっぱい感じてくれていたのですね。」
「…だまれッ……!」
布越しに俺の目元にキスをすると、ようやく目隠しを外された。
だが、外された瞬間感じたのは、安堵感ではなく、これから起きることへの期待感だった。
考えたら、目隠しくらい、その気になればすぐにでも外せたはずだというのに俺はそれをしなかった。奴の言うことに口では抵抗していたが、目隠しを受け入れてしまったのだ。
―もしかして本当は、俺もこうされることを望んでいたのだろうか……?
「次は…ココでいっぱい感じてください。」
男に紙パンツを下ろされると、両足を持ち上げられ、恥部が丸見えになる状態にさせられた。
それだけでも十分過ぎる程の羞恥だと言うのに、男はジュルジュルと驚く程に卑猥な水音を響かせながら俺の後孔を舐め始めた。
「ひッ…!やめろッ……ソコッ……きたなッ……!」
「Non、カミュは汚くなんかありません。」
男は俺の双丘を両手で柔く揉みしだきながら、双丘の間に顔を埋め、味わうように舌をピチャピチャと動かした。時折舌は俺の孔へグリグリと差し込むように入ってきて、ゾワリと背中に痺れが走る。
「あああっ!やめっ…!おか…ッ……、おかしくなるッ……ッ!」
「もっと…力を抜いて…。全身でワタシを感じて……。」
背中の痺れは俺の感度を増幅させ、俺の先端もより硬度を増した。
先端からはダラダラとだらしなく蜜がこぼれ落ち、真下にある俺自身の頬や口にドロリと垂れ落ちた。
それでも脚を取られ身動きの取れない俺は、ただただ快感を受け止めることしかできず、声を抑えることもできない。
追い打ちをかけるように、舌による愛撫で柔らかくなった後孔に、今度は先程のオイルを垂らされ、細長い指が俺の中に差し込まれた。
「ひゃぁっ…!?アッ……!!」
指は何度も出し入れされ、なんとも言えない異物感が徐々に快感へと変わってくる。
俺の中が少し解れてスムーズになりだした時、指が更に一本追加された。
先程よりも異物感が増すが、それ以上に快感が強かった。
二本になった指は、関節を曲げ、グチュグチュと俺の中を弄る。
「んぁ…っ!んぅ……っ!」
「今、アナタの中に指が二本入っています。わかりますか……?」
「いッ…、いちいちッ、口に出すなっ……はん……ッ!」
無様な姿をして、本来排泄するその場所に指を挿れられている。
素面ならば恥ずかしくて死にたくなるようなことだが、今はその羞恥心ですら刺激となり、より快感へと誘う。
正直、気持ち良すぎて、堕ちてゆくのがわかった。
……もっと弄って欲しくて仕方がなくなってきてしまう。
「アッ…、んん~ッ……!もっ…と……!もっと……ッ、激しくッ……!」
「ふふ、ようやく自分に正直になってくれたのですね。ワタシ嬉しいです。さ…て…、そろそろこちらも解れて来ましたね。ヒクヒクと動いて、ものすごく欲しそうにしています。中に…挿れてイイですか……?」
優し気な声で男が聞いてきた。
今まで好き勝手にしていた癖に、俺が堕ちたとわかった途端、意地悪にも俺に答えを求めてくるとは、どういうことなのだ。しかし、散々快感を与えられ、中途半端に刺激されたこの状態で、我慢などできるわけがない。
恥も忘れ、俺は必死に頭を上下に振り、頷いた。
「は…やくしろ……っ!」
「アナタが求めてくれるなんて嬉しいです。カミュ、ワタシの熱い魂を受け止めて……」
持ち上げられていた俺の脚は開放され、男は自身のパンツを下着ごと下ろし、黒く太長いペニスが姿を見せた。
これが俺の中に入ってくる…だと……?
一瞬不安になり、逃げようか、という考えが頭をよぎったが、既に俺の太腿を持ち上げられており、とても逃走などできる状態ではない。
観念し、俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
男が自身の蜜を俺の後孔にローション変わりにヌルヌルと擦りつけると、そのままグチュリと中へと挿入した。
充分に解した筈の後孔であったが、予想外な程太いコイツのモノが、俺のキャパシティを越え、痛みが走った。
「んッ……、痛ッ……!」
「Sorry、カミュ…。でも、痛みはだんだんなくなって気持よくなります……。」
「んんッ!」
そうは言ってもなかなか収まらない痛みに、自分の指を噛みながら、堪えた。
その痛みに、思わず涙目になっていたら、男が少し笑っていた。
「ぁ…ん……ッ……!」
痛みが徐々に引き、だんだんと気持ちよくなってきた。太い異物が身体の中に入ってきて、強制的に排泄を繰り返されているような違和感と、前立腺をこすり上げられる快感とで、頭の中がぐちゃぐちゃに乱れ、気づけば一心不乱に、俺も腰を動かしていた。
「んっッ……!」
突然唇を奪われ、強引に俺の口膣を犯された。
無理やりに舌と舌を絡められ、厭らしい粘着質な音が上からも下からも鳴り響き、その音で耳までが犯されているような気分になってくる。
やがて唇を離したコイツの口からは、俺のものと混ざっているであろう唾液が糸を引いていた。
「ん…ハ…ァ……、カミュは口の中も甘いのですね。」
「だまれ…っ……!」
俺の口膣を犯していた舌先は、今度は耳を責めてきた。
激しい腰の動きと同様に、最初から勢い良く俺の耳孔へと舌先が入り込み、俺の弱い部分を的確に攻めてくる。
「ひゃぁぁぁッ…!や…ッ、めッ……!!ンッ……、あッ、あぁぁぁぁぁぁ!!」
ピストン運動と、耳の中の舌の動きはより激しさを増し、俺はビクビクと何度もドライオーガズムを迎えた。
「あああああッ!ああッ!アアッ……!」
射精が伴わない分何度でも達することができるが、決して楽ではない。
何度も何度も腰を震わせ、ガクガクと痙攣しているのに、男は腰の動きを止めようとしない。
それどころか、俺の先端を手で握り、俺の蜜を利用して亀頭を刺激してきた。三箇所の性感帯を同時に責められ、下半身に熱が篭もり、射精感が限界に達した。
俺の目からは涙が溢れ、口からはだらしなく涎が滴り落ち、顔を真っ赤にして泣き叫んだ。
「いやだっ…!おかしくッ…、おかしくなるッ……!んぁっ…!あああっ!もうッ…無理…ッ……!出るッ……!出るッ……!」
「カミュ…ッ、ワタシの名を…ッ、セシルとっ…、呼んで……っ。」
絶頂を迎える直前、初めて知った男の名前を恋人の名を呼ぶかのように必死で叫んだ。
「セッ…シル……ッ!!セシル…ッ!イクッ……!イクッ……!あっ……!あっ、あっ、あっ、ああああああっ……!」
俺は腰を浮かせ、絶頂を迎えると、自身の腹部を白濁液で汚した。
「ンッ…カミュ……。」
セシルは、俺の中からペニスを抜くと、ソレを俺の口元に近づけてきた。
半ば無意識に口を開けていた俺の口を器に、セシルは白濁液を注ぎ込んだ。
そして俺は受け止め、飲み干した。
初めて飲み込んだ男の精液は、少々苦かったが、不思議と、美味しいと思ってしまった俺は変態なのだろうか。
あれから一時間が経過し、ようやく個室から出ることができた。
マッサージ…、もとい、セックスをした後、ぐったりと動けなくなっていた俺の身体を、セシルは綺麗に拭いたり、水を持ってきたりと、献身的に動いた。
今では疲れなどどこへやらといった状態で、身が軽くなっており、まるで魔法にでもかかったようだ。
「本当の自分を開放して」と言われて、始まった今日の出来事。
まさか、俺があんな痴態を人前…まして他人に曝け出してしまうなんて正直自分でも驚いた。
今日のことは一体何だったのだろうか……?
しばらくして、セシルがパタパタと足音を鳴らしてやってきた。
手には俺が来た時とは別のハーブティーをトレイにのせて持っており、テーブルの上に置き、俺に差し出した。
「どうぞ。」
「……ああ。」
何を話したら良いのだろうか……。
少し戸惑ったが、アイツが勝手にやったことなのに、何故俺が気まずくならなければいけないのだ、と自分に言い聞かせて、何事もなかったように振る舞った。
しかしセシルは特に気まずくする様子でもなく、にこにこしながら俺に言ってきた。
「今日はありがとうございました。また、いつでも来てくださいね。」
いつでも……?
どんな顔をして来れば良いと言うのだ、愚か者が。
そう思いながらも、俺はポーカーフェイスで、スっと財布を出した。
「まぁ、気が向いたら、来てやらんこともない……。ところで、料金は……」
言葉を遮るように、セシルからキスをしてきた。
セックスの時とはまた違う、軽いのに熱がじんわりと残るキスに少し胸がキュンと締め付けられた。
「料金は今、いただきました。…カミュ、来週も待ってますね。」
「来週……!?」
「Yes。もちろん、来週まで待てないなら、もっと早く来ても良いですよ、カミュ。ワタシの愛しい人。」
俺の手を握り、セシルがにこりと微笑んだ。
「誰が……ッ!」
そしてまた再び、俺はまたこの場所に来てしまうことになるが、それはまた別の話。
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