アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
Scene 6にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
Scene 6
-
ドアの開く音。
ママ いらっしゃーい。今日は忙しいわね...郁、拓馬の相手してやって!
郁 いいよ~っ!拓馬さん、何飲んでるの?わぁ、バーボンストレート?何かあったんだ...
拓馬 何だよ、郁まで...
郁 ママにも言われたでしょう?拓馬さん、何かあるとバーボンのストレートだって。(笑う)
拓馬 言われた。
郁 でしょう?(笑う)で、何があったの?元カレの僕じゃ信用出来ない?
拓馬 まさか!そんなことないよ。(笑う)
郁 ...やっと優しい、いつもの拓馬さんになった!
拓馬 ん?どういう意味?
郁 さっきまで、こう目が吊り上ってて、めちゃめちゃ怖かったよ。
拓馬 そっか...ごめんな。
郁 いいよ、そんなこと気にしなくて。フラれた?
拓馬 いや、その逆かな。
郁 フッたの?
拓馬 フッたっていうのともちょっと違うんだけど...
郁 えー、どういうこと?わかんないよ。
拓馬 会社の人間に告白されたんだ。ずっと前から好きだったみたいな?
郁 うん、それでそれで?
拓馬 興味深々だな。(苦笑)
郁 そりゃぁ、拓馬さんの恋バナだもん!(笑う)
拓馬 そんな楽しい話じゃないよ。
郁 で?どうしたの?
拓馬 まぁ、そこまではいいんだけどさ、そいつ...受けじゃないんだよ。
郁 受けじゃないって、それじゃその彼...
拓馬 バリタチ。
郁 んー、それは困ったね...だって拓馬さんこそ、完全なバリタチだもんね。
拓馬 そういうこと。
郁 ふーん...で?
拓馬 悪いこと言わないから止めとけって言って部屋出たよ。
郁 部屋?相手の?
拓馬 まさか!ラブホ。
郁 ラブホ連れ込んで告白させて諦めろって、それはそれで残酷だなぁ...
拓馬 しょうがないだろう、居酒屋で出来るような話じゃないんだから。
郁 まぁ、そうだね。で、ラブホ出てここ来たってわけか...
拓馬 いや...もう一つ大事なこと話してない。
郁 何?
拓馬 その...キスされた...ってか、奪われた。
郁 嘘...琢磨さんが?奪われた?
拓馬 こんなこと初めてだよ、全く...
郁 それで混乱してるんだね。
拓馬 混乱するだろう、普通...
郁 結論から言うとさ...あっ、怒らないで聞いてよ?拓馬さんさ、その彼のこと好きなんじゃないの?
拓馬 好き?郁、お前適当なこと言うなよ?
郁 だから!怒らないでって言ったじゃん!
拓馬 そっか...ごめん...
郁 好きだけど、お互いの性癖がネックになってる。彼がウケだったら悩んでた?今頃そのラブホで真っ最中だったんじゃない?違う?
拓馬 そうかもしれない...
郁 これでお悩み一つ解決だね!
拓馬 解決なんかしてないって!悩みが深くなっただけだ...
郁 どうして?先ず、自分の気持ち認めることが全ての始まりだよ?そこ否定し続けていたら、いつまで経っても答えは出ないし先に進めない。違う?
拓馬 確かに、そうだな...
郁 じゃあ、認める!で、いいね?
拓馬 ...いや、少し考える...
郁 もう!この期に及んで往生際悪過ぎだし!でも、それだけ真剣だってことだよ、拓馬さん...
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 30