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殴りそうになった。にしおりをはさみました!
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殴りそうになった。
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思わずアキくんを殴りそうになった。アキくんには、殴られる覚えなんて何もないだろうけど。
でも、それは叶わなかった。
ドンッ。
「てめえ松永!俺をドアで殴りやがったくせにほっといて行くんじゃねえ!」
左のでこを赤くした兄貴がドアを思いきり開けて入ってきた。
「えっ?恭輔いたの?」
「いたのじゃねえふざけんな!……てゆうか、もう帰れ。面会時間は終わりだ」
「まだ来たばっかじゃん」
「光輔は病み上がりなんだよ、悪化したら明日学校行けなくなるだろ」
もう、そんなに体調悪くないのにな……もしかして、気を遣ってくれているのだろうか。まさか、な。
「ちぇっ、しょうがねーな。……光輔、明日六時五十分におまえん家な!一緒に学校行こうぜ!」
その言葉に、俺は何も返すことができなかった。
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