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記憶ノ消失にしおりをはさみました!
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記憶ノ消失
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あれ...？
ここ...どこ？
僕は...だれだっけ...？
「...」
誰かが僕のすぐ横で寝てる。
「...んんっ......陽...!?」
あっ...この人は夜だ...。
夜だけは、わかる。
「夜...だよね？ここ、どこ？僕は誰なの...？」
夜は心底驚いた顔をした。
僕、何か変なこと言ったかな...？
「お前、記憶が...。俺のことはわかる...のか？でもなんで...。」
「わかんないけど、あなたは夜ってことわかる。僕は誰？」
本当に何も思い出せない。
今までの過去も、夜との思い出も。
でも心にほんの少し残っているのは、大切なものを失ったかのような喪失感。
でもいいや。
胸に空いたこの穴は、いつか埋まるし。
─────なんとなく、思い出したくないから...。
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