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名前 2side大木にしおりをはさみました!
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名前 2side大木
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次の日、早速蛇神がやって来た
蛇「また借りるぞ。それで、私は何から話せば
良いのだ?お主、決めてくれぬか?」
….ザワザワザワ………
蛇「何故お主の声が聞こえるかか?……んー…
私が生まれた時からずっと聞こえていると思うぞ?
何しろ、俺は水神の元で生まれたのだからな
多分、何かしらの影響があったのだろう」
大木は驚いた。水神の元で生まれる者は極僅かだからだ
精霊は何回か聞いたことはあったけど、神なんか今まで聞いたことも無い。理由は、水神が他の神に頼らずに自分の神力のみで生み出しているからだけどね。水神が他の神に頼らない理由は知らないけど何かしらの理由があるんだろうな……
けど、水神の神力のみで生み出されたからと言って、その神や妖精の力が劣っているわけでもない。逆に誰よりも優れた強い力を持っているのだ
大木は驚いたが、何故蛇神が植物である自分と会話が出来るのか納得した
…ザワザワザワ………
蛇「どのような力を持っているか教えて欲しいのか?
そうだな…結界、相手を欺く目、魂を守り導く力
ぐらいだろうか?」
大木は蛇神に向かい教えてくれたことに感謝の言葉を伝えた。それに対し、蛇神は大木に向かって質問した
蛇「何故(なにゆえ)お主は私のことを知りたいのだ?」
大木は動物の神が植物である自分と会話が出来ることが不思議に思ったことを素直に伝えた
蛇「あまり意識していなかったが、そんなに
珍しいものなのか?」
大木は葉を揺らし相槌を打った
蛇「そうか…では、余り周りには知られては
ならないな…
人(神とその従者など)目に晒されるのは苦手でな」
蛇神は向かい合わせの状態から移動し、大木の幹に背中を預け空を見上げて話を続けた
蛇「ただでさえ皆、私を好奇の目で見るのだ……
水神が生み出したというだけでな…。私はこれ以上
視線を増やしたくない…。見られたくないのだ」
…ザワザワザワッ…
蛇「ああ…確かにお主の言う通り、視線が少なければ
姿は薄れ誰にも認識されなくなる。別に視線を
感じることが嫌いな訳では無い
あの、じとっと舐め回すような、絡みつくような
視線が嫌いなだけなのだ」
…ザワザワザワ………
大木は普段どうやって視線から逃れているのか聞いた
蛇「普段は欺く力を使って視線を減らしている
だが、天界で共に過ごしたことのある者や同じ神、
またはそこの最高術者には簡単に見破られてしまう
のだよ……だから、減っていないも同然なのだ」
大木は蛇神の苦痛に歪む顔に哀しみを覚えた。だが蛇神は直ぐにニコッと微笑んで言った
蛇「だがな、この場所を昨日見つけてからは
少し気が楽になった。此処には動物や植物しかいない
に加え私のことを同じ普通の生き物として
接してくれる。こんな心が休まる場所は他にはない」
ありがとう、と言って蛇神は幹に頬をすり寄せた
…ザワザワザワ………
蛇「この辺りのことを教えてくれるのか?
ありがとう。では、今度はお主の話を聞こうか」
大木はこのままだと話しずらいと思い、自ら葉を1枚蛇神の脚の上に落とした
蛇「コレを耳に当てるのか?」
大木は葉を揺らしたて肯定した。蛇神は分かった、と言って耳に当てた
大木「…僕の声、聞こえる?」
蛇「なっ!?」
大木「よかった。聞こえてるみたいだね」
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