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45後編にしおりをはさみました!
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45後編
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生まれたときから家族の情はなかった
王のもと
王の命に従い
仲間意識もなく
義理の兄が王であろうとも特に変わりはなかった
王の義弟と言えども俺はただの兵士と変わらず
姉も
「竜族の方の為に命を捨てよ」
と命じた
その命令に怒りも悲しさもない
姉も夫である王の命令であれば喜んで命を捨てる
それが我らの存在する理由だから
「桐。怪我を?」
「はい。先程枝で…」
我ながら間抜けだと思う
心配する緑を押し退け
「俺が囮になるから将軍を呼んでください」
前に出ようとする
「止めろ!お前にも敵う相手じゃないだろ!」
緑が慌てて止めるが
「あんたはさっさと行け!あんたに何かあれば折角築いた竜族との繋がりがなくなる!」
緑に何かあれば白竜は激怒し
兵を率いて異界に乗り込むであろう
「あんたは自分の立場を考えろ!」
馬を繋いだ場所を促すも
「馬が…」
馬は異界の住人に食われていた
「ここは異界の住人の巣だったのか…」
呻き声を上げる
「この場から離れようか」
緑が桐の腕を掴み
慎重に進む
「おい!人の話を聞いていなかったのか!」
「それを言うならお前もだろ?お前に何かあればお前の仲間も怒るだろう?」
「俺の事は気にしなくていい…です。俺達の繋がりは薄…」
「何だ?お前達」
モタモタとしている間に別の異界の住人に見つかった
「くそっ!」
ざしゅっ
「がああっ!」
先程の巨大な異界の住人よりは弱いが
次から次に現れる異界の住人に体力を奪われていく
「桐!大丈夫か?」
「俺のことより自分を心配しろ!」
互いの背中を守り戦うも
追い詰められていく
「ぐぅ…」
緑をかばい続ける桐に
「桐!もういい!もういいから!」
緑は桐を押し退ける
「俺はもう友を失うのは嫌だ!」
三節棍で迫ってきた異界の住人の頭を貫く
「僕にも守らせろ!」
「緑…あっ!」
緑の背中越し
「桐!」
同胞が兵士とともに駆け付ける
「こいつら!仲間は殺させない!」
異界の住人と兵士の共闘により
異界の住人の死体が積み上がった
「ほう…」
「これは見事だ」
成果を見せつけられた黒と翠が感嘆の声を上げる
「お前達。これは見事だ!」
誉め言葉を与える白竜に
兵士達と異界の住人が顔を見合わせる
「仲間で協力した結果です。どちらかのみでは敵いませんでした」
「ふふっ」
白竜は満足そうに笑う
「翠、桐が怪我をしたので手当てをしたいのですが」
桐の腕を握ったままの緑に
「ああ。お前がしてやれ。お前の友だ」
翠は漸く笑顔を見せた
「はい!」
「俺なら大丈夫です!」
遠慮する桐に
「良いから!僕に任せて!」
器用に手当てをしていく
「前の友達にもこうやっていたんだ」
いつも怪我だらけだった友人を思う
「出来た!」
「ありがと…」
小さな声で礼を述べる
「ううん。僕の方こそありがとう…」
手を握る
「君が無事でよかった…」
「何で?」
「もう二度と友が死ぬ姿を見たくない」
「緑…」
「僕は君を守る!」
「それはこっちの台詞…」
笑いながら頭を小突く
「俺がお前を守るよ。お前って危なっかしいからさ」
「危なっかしいって何だよ!お前の方が危なっかしいよ!」
互いに笑い
「改めて宜しく」
「ああ。緑」
二人は親友となった
現在
「桐。ここで何を何をしている?」
白竜の屋敷にいた桐を
夏呂久が見咎める
「俺は緑のそばにいようと…白竜様のご命令です」
「それは必要ない。それより私の相手をしてくれないか?」
「あっ!嫌ああっ!」
「静かにしていただけますか?緑様達がお楽しみ中です」
嫌がる桐を拘束し
愛撫を施す夏呂久に
天狗も桐の口を塞ぐ
「兄弟で繋がるのも良いもんだろ?」
「んんんーっ!」
涙を滲ませ首を振る
「お可哀想に。緑様のことがお好きなのでしょう?」
天狗が見透かしたように語りかける
「へえ。仲の良い親友だと思ったが、そう言うことね」
桐の足の間に侵入する
「ひっ!」
腰を引くも
天狗が押さえ込む
「本当は緑ちゃんに抱いてほしかった?それとも抱きたかった?」
「うぅ…」
夏呂久を睨む桐
「良い顔だ」
ずっ
「ひゅっ!」
アヌスを無理矢理押し広げ
侵入するペニス
「あぐぅっ!」
ずっ
ずっ
「狭いな!」
夏呂久が腰を進め
ブチッ
「あああーっ!」
中が切れ
血が流れ落ちる
「ああ。処女でしたか」
天狗が事も無げに言い
「寝具を汚す訳にはいきませんから」
血を舐めとる
「はは…犬みたいだぞ天狗」
「いやぁ…」
滑った舌の感触と
体内を引き裂く痛み
ずちゅっ
「うあああっ!」
ずちゅっ
ずちゅっ
「ひゃうっ!やあ!」
揺さぶられ悲鳴を上げる桐に唇を重ね
「可愛い桐。お前の知っていることは全て話せ」
「夏呂久様?」
「ただの護衛をこいつに任せる訳がない!」
ずんっ
「ひんんっ!」
「言え!何のためにお前はこんなところにまで侵入した?何が目的だ?」
いつになく厳しい夏呂久の責めに
「何も…俺はただ友を守りたいだけです…」
桐は涙を流し告白した
続く
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