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18歳以上ですか?
1-23にしおりをはさみました!
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1-23
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「あれ?雪也食わないのか?」
「……あのさ…」
雪也はまだ暗い表情をしている。
「今日は色々ごめん。樹の誕生日だって知ったからお金かけないで楽しいことしようと思ったんだけど全部失敗ばっかだし、肝心のケーキも作れなかったし、やっぱ俺居ないほう……」
俺はこうするのが正しいとか間違ってるとか何も考えずに、気がつくと雪也の唇を塞いでいた。
「ん……」
唇と唇が触れ合う時のいやらしい音が聞こえる。
ほんの数秒のはずなのにまるでずっとこのままのような錯覚に囚われる。
そしてゆっくりと唇を離す。
「本当に必要ないやつにこんなことしねーだろ」
自分でも恥ずかしいようなセリフが勝手に漏れる。
雪也はもはや何泣きなのかわからない表情で泣いていた。
「俺…樹ともっと一緒に居たい。この前、樹が俺のあそこ触ってくれた時言えなかったけど……その………」
雪也は今度は顔を真っ赤にしている。
「……気持ちよかった。そして、たぶんだけどきっと樹のこと好きなんだ…って思った。でも、俺男だし、そもそも人間でもないからこんなのおかしいって思ったんだけど、樹に少しでも必要とされてて、嬉しい。…うん。すごく嬉しい!」
俺は雪也をゆっくりと抱きしめる。
「俺も雪也が大好きだよ」
と、耳元で囁いた。
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