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Next.夜 6にしおりをはさみました!
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Next.夜 6
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でも俺には、自分といる時よりも表情豊かに見えて
なんでかわからないけど
変な心持ちで夕食の準備を進めていた。
「あー美味しかったぁ。
麗くん本当いいお嫁さんなれるよ」
「縁起でもないこと言わないでくださいよ..」
「あははごめんごめん」
さっきから
鳴りっぱなしの携帯端末をポケットに押し込めながら笑う彼は
きっと本当は忙しいのだろう。
「...音のことごめんね」
和泉さんはいつもそうやって謝ってくる。
俺たちの方が謝らなければいけないのに、と思うけど。
「窮屈だよね....」
「..........いえ」
和泉さんの方が、窮屈に見えます。
と、いうのは
俺の台詞ではないのだろう。
自分のことを考えたくない俺は
誰かのことで頭をいっぱいにする。
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