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齟齬と真意は戀愛なりや?13にしおりをはさみました!
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齟齬と真意は戀愛なりや?13
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「きゃああああ!!!」
女性の悲鳴が聞こえ、
袖野は何が起こったのかわからず目を見開いた。
目の前にいるミナミは頭から生卵を被っている。
それも一個や二個ではなく
1パック、いや2パックは被っているだろう。
破けた黄身とドロドロの白身に包まれた彼は、
生まれたばかりの牛を連想させるほど気持ち悪かった。
「ヒェ...ッ」
袖野は思わず一歩後ずさってしまう。
ミナミは暫く俯いたままの姿勢で黙っていたが、やがて顔を上げる。
ぬちゃりと卵と卵の殻が彼の髪の毛から滴った。
「オレは袖野さんが好きです」
真剣な眼差しが、卵の殻と黄色い液体にコーティングされた髪の間から覗いていた。
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