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意外な友にしおりをはさみました!
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意外な友
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この2年間で、最も変わった事がある。
「…………………あれ?」
涼と一緒に自宅に帰って来た悠斗は、門の前に立つ人物を見付け、声を上げた。
「おうっ!悠斗、帰って来たか!」
馴れ馴れしい、物言い。
2年前から変わらない、顔はイケてるゲ○。
「……………………慶太」
そう、隼斗のセフレだった、慶太がたまに家に来るようになった。
何故かって?
「ほら、これ今日の晩飯」
俺の晩飯を、持って来てくれるから。
「マジ?サンキュー♪今日のメニュー何?」
「エビチリと、青椒肉絲。今日は、中華でまとめてみたわ」
「ぅわ、美味そう~!」
後で知ったが、慶太の実家は有名な人気洋食屋で、慶太は後を継ぐべく修行中。
隼斗は、こいつから料理を教わってたらしい。
俺は、隼斗のそんな努力も知らないで、毎日無愛想にご飯を食べていたかと思うと、申し訳なさが募る。
「何か、慶太さんが隼斗さんの代わりみたいだな」
悠斗の持つ紙袋を覗き、涼は感心するように口を挟む。
隼斗の代わり。
今の慶太は、まさにそんな感じ。
どうしてか、慶太は地下駐車場で言い上げた俺を気に入ったようで、隼斗が家を出た後から、何かと世話を焼いてくれる。
初めは鬱陶しかった俺も、最近はそうでもない。
「おぉ~涼~♪今日も、格好いいなぁ♪いい加減、悠斗止めて、俺に乗り替えろってぇ」
「………………え………………」
「慶太、ソレ目当てで来てないよなぁー?」
慶太がいると、賑やかになる。
それに………………。
「え、バレた?だって、涼…………格好いいじゃん♪ま、隼斗には負けるかぁ?この前隼斗と呑んだけど、益々いい男になってたわ」
「…………………隼斗と?」
「ああ!お前の話、嬉しそうに聞いてたよ」
こうして、隼斗の話が聞ける。
隼斗………………………。
「そ………………そ、なんだ……………」
悠斗は少しだけ頬を赤くし、慶太から目を逸らす。
…………………隼斗が、俺の事を……………。
ただそれだけで、胸がキュッと締め付けられる。
胸が、キュッと。
隼斗。
今日、夕飯は何を食べるの?
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