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転校生はとてもうざい②にしおりをはさみました!
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転校生はとてもうざい②
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『......は?』
暫しの沈黙のあと、やっと出たのはその一文字だけ
ちなみに俺の心の中を一言で言うとしたら、だから何?だ
そんな間の抜けた声を出した俺に、真一はありえない!とでも言うようにコチラを見る
「なんでそんなテンション低いんだよおおおおおお!ヽ(;▽;)ノ転校生だぞ!転校生!!!王道には必須だろ!!!」
なんで理解してくれないんだあああ!っと頭を抱えながら涙目で見上げてくる
『いや、知らねぇよ。つか、それは俺の優雅なモーニングを邪魔してまで言わなきゃなんねぇような事なのか糞。』
俺がそう言ってチラッと横のテーブルに目をやると、それにつられて目をやった真一が突然吹き出した
「ちょwwwww優雅なモーニングって、食 パ ン !!!wwww優雅なとか言っときながらも食パン!!(爆笑)」
そう、テーブルにある食事、それは 俺の飲みかけの珈琲と、バターを上に乗せた食パンだ
『良いじゃねぇか。俺にとっては立派な朝ごはんだ』
料理は一応得意な方だが、朝から作る気力はない。昼は学食があるし、作るとしたら夜だけだ
拗ねたように、唇を軽く尖らせると、真一は慌てたようにフォローし始めた
「いや!う、うん!食パンでもいいと思う!(ああああ 可愛すぎだろおお/////これで無自覚とかありえねえ!!)そ、それより転校生転校生!!ほら祐!フード来て!!!」
何をそんなに焦っているのだか、チラチラと時計を見ながら真一が言う。
俺もチラリと見てみたが、登校までにはあと1時間も余裕があるはずだ
ああ、そう言えば、もうさっきの真一の言葉で大抵の人は気づいたと思うが、真一にはフードの事ばれてる
まぁ...友達だし、良いかなって、さ。(本当は、朝早くに来る真一にフード着るのが怠くなってそのまま家に入れたのがキッカケ)
「ほら!なにぼーってしてるだよ!ほら行くぞ!!!」
動きたくなくて突っ立ってた俺の腕を掴みご丁重に俺のフードをもって玄関へと引きずる
『ちょ、痛い痛い痛い!!!おいこら真一!...てか、俺まだ食パン1口も...!』
俺の抗議も虚しく、パタン と扉が閉まった
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