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食堂イベントは必須!にしおりをはさみました!
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食堂イベントは必須!
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「しーんーいーちー!!俺と一緒に食堂行くんだぞ!!」
「えっ。いや、俺は祐ちゃんと行くから...」
「またお前かよ不細工!!真一は俺と行きたいんだぞ!邪魔するなよ!!」
......午前の授業が終わり、真一と食堂へ行こうとした所で煩い転校生に呼び止められたオレ達。
さっきからこのような会話がエンドレスで続いている。
...なんで毎回コイツらは俺を巻き込むのだろうか。
もう2人で食堂行って来いよ。俺ぼっち飯でいいからさ、うん。...いや、別にちょっと寂しいなんて...(以下略)
そうだ。2人で行ってこいって言えばいいのか。うん、そうしよう。
「あっ!そうだ!なら3人で行こうぜ!なっ、祐ちゃん!!」
......なんてことをしてくれたんだ、真一。
「まぁ。そう真一が言うなら...。」
転校生も渋々納得してしまい、断れなくなった俺は結局3人で食堂へ向かった。
そして、こんな煩い奴と食べるのか...食事に唾がかからなきゃいいんだが...などと頭を抱えた事については言うまでもない。
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「すっげええ!超でけー!!」
食堂に入りぎゃんぎゃん騒ぐのは、みんなもわかるだろうけど転校生。あまりにも大きな声に周りの生徒からの視線が痛い。
この高校の食堂は白を基調とした、広々とした空間になっており、さすがお金持ち高校と言うべきか、天井にはシャンデリアがぶら下がっている。
注文は席について、タッチパネルで食べたいものを選ぶとウエイターが持ってきてくれるシステム。お金は自然と預金から引き落とされる。
「俺はオムライスにするんだぞ!!」
『俺はカルボナーラかな。』
「じゃ、俺も祐ちゃんと同じのにするー」
注文して数分、すぐに料理が出てくる。
この食堂のご飯は凄く美味しい。多分いい食材をつかってんだろうなぁ。ほら、カルボナーラの上にトリュフが乗ってる。
いざ食べ初めようとした時、異変は起こった。
〈ーーキャアアアアアアア!!!〉
耳を劈くような黄色い声、よくもまぁ男子しかいないこの高校でそんな高い声出せるよな。
〈ーー生徒会の皆様!!今日もかっこいい!抱いてーっ!〉
ーーー生徒会。この高校を統べる絶対王者。生徒会の言うことは絶対であり、逆らう事は許されない、生徒でありながら理事長の次に権力がある奴ら。
生徒会が食堂に来るなんて凄く珍しい。いや、俺が入学してから1ヵ月程度、生徒会が食堂に来るなんて初めてのはずだ。なんて言ったって、生徒会の役員専用の食堂があるから。
なぜ今日は来たのだろう、などと思っていると、キョロキョロと周りを見渡していた生徒会の1人、副会長がこちらを見て小走りで近寄ってきた。
「耀っ!やっぱりいたんですね!会いたかったです!!」
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