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『二節/4』にしおりをはさみました!
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『二節/4』
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「は？何？もう一度言え」
「だから親父が魔法使いで」
「鬼が魔法を使えるなんて聞いたことねぇよ、バッカじゃねぇの？」
「あ？もう一度言ってみろ、双黒」
「何度でも言ってやらぁバッカじゃねぇの？」
「表出ろ!!」
「おぉっ上等だ！出てやらぁ!!」
「牙刃、アロク、落ち着いてよぅ、周りの人が見てる」
「っしゃ賭け勝負にしようぜ？」
「賭け？俺は別にお前のモノなんか欲しくねぇし」
「オレが勝ったらムツルをもらう！」
「え？」
「…鬼にもそういうのっているのか…」
「ってなんか間違った思考してないか!?」
「つーか賭け勝負なんかしねぇし、ムツルもやらん！」
「言うじゃねぇか」
「牙刃ぁ！」
ムツルがハグしてきた。
俺は別にそういう趣味はないんだけど、でもハグは俺、いいことだと思う。
俺の家族は会話すらあまりしない他人の集まりのようなもので、ハグがしたいワケでもないが、会話がしたいワケでもない、がやっぱりちゃんと家族だと思える事があってほしくて…。
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