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個人レッスンを始めましょう。2にしおりをはさみました!
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個人レッスンを始めましょう。2
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ふーっと俺の耳元に息を吹きかける。
囁くように、微笑むように。
「んっ……くっ………」
耳は……ダメなのに。
いつの間にか翔さんは俺の後ろから離れ、横に並んでいる。
そして、ボールの中を覗き込んだ。
「あれ?殻入ってるよ。入れないでって言ったのに」
長い箸で器用にボールの中から、俺の入れてしまった殻を取る翔さん。
「え!?だってそれは」
「ん?何かな。あーぁ、ぐしゃっと握るから俊樹くんの手まで汚れてるじゃない」
俺の手首を掴み、持ち上げる。
そして、卵でネチョっとなってしまった手の平を舐め回すように見てくる。
「卵……勿体無いなぁ」
「あの、だから……その。翔さんが……」
「僕が、どうしたの?」
押し黙る俺。
「ねぇ、僕がどうしたの?」
もう一度尋ねられる。
愉快そうに口元を引き上げて。
「だから、その……翔さんの、手が。その……」
「俊樹くん。はっきり言えよ」
「…………はい」
「はいじゃないでしょ?早く、言って?」
………。
なんで、俺はこんなことになってるんだよ!?
ただ俺は、お菓子作りを習いたいだけなのにっ!
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