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黒井くんと仲良くなろう作戦にしおりをはさみました!
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黒井くんと仲良くなろう作戦
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あの一件以来、芳と新也は、行動を共にすることが多くなった。
どこかで誰かに自分の秘密を漏らしていやしないかと、ヒヤヒヤしていたのはほんの2日ほどで、あとはお互い好みや性格の相性がいいらしく普通に仲良くやっていけた。
新也の秘密を黙っている代わりに、新夜への接近を後押しする。
という条件ではあったが、芳はなかなか上手く近づけずにいた。
というのも、
放課後声をかけようものなら
『黒井、ユキt…と帰るんならアt..俺も一緒していいかs...やっぱいいわ...うん...。ユキちゃん、また明日...ハァ』
購買で見かけると
『お、黒井。パンでも買いに来たの..か?え、マシュマロ?((きゃぁぁああ?!なにそんな真剣なイケメン顔でマシュマロ探してたの可愛すぎるわ!!あぁぁああ(悶)))...あれ?い、いない…』
廊下ですれ違っても声をかけられない
よく隣にガタイのいいイケメンがセコムしていて気楽に話しかけられる空気じゃない。
何をやってもうまくいかないのだ。
しかも、新也と違って新夜のクラスは三年の教室から遠い。休み時間に気楽に遊びに行くなんてことも出来ない。
『あぁー…なんであんな変な口調になっちゃうのかしら。ユキちゃん、アタシもうダメぇ…折れそぉ...。』
『ん〜。カオルちゃん緊張しすぎー。あっくんもそんなに警戒してるようには見えないから大丈夫だと思うよ?...あ、そうだ。』
ぱちりと小さく新也が手を叩く
『今度一緒にお昼ご飯食べようよ!ボクとあっくんとカオルちゃんとツッチーでさ!』
『え、無理無理無理!』
『はい、月曜のお昼に学校の屋上でね!』
『ぜぇったい、むりぃぃいいいいっ!!!』
絶望をはらみまくった芳の声が放課後の校舎に響き渡った
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