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時計の針は11時を指していた。
家に帰ると、きいろが出迎えてくれた。
「おかえり、みどり」
きいろは、水槽を掃除していた。ステラはのそのそと歩いている。
「夕ご飯たべた?きいろ」
「うん、カレー食べた。」
「お風呂は?」
「入ったよ。あ!みどり、お茶飲もうよ。沸かしたから」
きいろは、るんるんと嬉しそうに台所から茶っぱを取り出した。テーブルには、見たことのない湯のみが置いてあった。
「もらったの。みどりのも今度つくってもらうね」
誰からもらったのだろう。大事に扱うきいろをみつめて、もやもやと黒い嫉妬が沸き立つ。
「今日、先生のおうちに来ないかって誘われたんだ。ねぇ、みどりもついて来てよ」
「え、俺全くの無関係なのにマズイでしょ。きいろを呼んでるんでしょ?」
「先生も承諾してくれたよ。みどりお願いします。本当にいい先生なんだ」
きいろは、顔の目の前で両手を合わせた。
実際、その先生とやらがきいろに変な感情を抱いてないか確認したい気持ちがあった。それを直で確かめるいいチャンスかもしれない。
俺は了承した。
「10月の頭だけど大丈夫?中間試験とかない?」
「大丈夫。行くよ。日にちあけとくから」
このとき俺たちは先生宅への訪問が俺たちの日常を壊すきっかけになるなど知らなかった。
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