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red-4にしおりをはさみました!
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red-4
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「お邪魔します。」
家は外観と同じように洋風で広々としていた。まるで、映画でみる屋敷だ。
玄関は茶色を基調としていて、広々とし、余計なものがなかった。靴入れの上の花瓶には綺麗なバラが生けてあった。
長い廊下の壁には、絵画が並んでいた。
きいろは、しげしげと眺めて言った。
「あ、これはモネのアイリスですね。僕も大好き。あ!これは、サンジェルマンの森の中でとあ、これは1904年の睡蓮だ。先生、モネ好きですもんね」
「モネほど光を追求した画家はいないと私は思っているよ。彼の作品は、僕の道を示してくれたよ」
そう言って、先生は絵を眺めた。
教科書でみたことがあるそれを美しいと思った。
「モネは、彼の目に映った景色の色彩全てを絵に表現したのかもしれないね。きいろくん、君も誰かの道を照らすような画家になれると信じているよ。君の世界もひどく鮮やかなのだから」
「僕は..色々足りない部分があるけれど、もっと精進します」
そう言って、きいろは照れ臭そうに笑った。こんな顔をするきいろをみるのは初めてだった。きいろは、先生を敬愛しているのだろう。きいろは、さっきから羨望と憧れの目で彼をみていた。そんな、きいろを先生も優しく、見守っているのだろう。
先生は、微笑むと手をたたいて言った。
「僕は絵を描くこともみることも好きだけど、食べることも大好きだよ。さぁ、大したものではないが妻がご飯の準備をしてくれている。さぁ、いこう」
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