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red-8にしおりをはさみました!
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red-8
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「きいろくんは、いい意味で変わってるなぁ。僕、こんな名画家の息子でありながら絵にはさっぱりなんだけど、きいろくんの絵みたいなぁ」
駿さんは、期待した目で見つめた。
「きいろくんは、油画を専攻してるよ。この子は、僕からみても斬新な画家になると思う」
きいろは、いつも家ではアクリル絵の具を使っていた。俺は気にしないというのに、揮発性溶剤のテレピン油といった溶剤が換気環境のよくない我が家では使えないと、きいろは一切油画を描かなかった。
「そうだ、きいろくん。ご飯を食べ終わったら、時間をくれないか?私のアトリエに来てほしい」
きいろは、急にわくわくしたように頷いた。
俺には踏み入れることのできない芸術家の世界だとおもうと少し寂しさを感じる。
「じゃあ、僕はみどりくんと日本の未来の医療を語り合おうかな。自分で言ってみたけど、鳥肌がたつぐらい気持ち悪いね」
俺たちは談笑をしながら、食事を楽しんだ。
弟さんは、なかなか帰ってこなかった。
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