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女装(前編)にしおりをはさみました!
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女装(前編)
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お父ちゃん、暴走す……………?
女装、見たくないですか?
(…………………いや、誰の)
とある午後。
「親父………………………いつまで、こっちにおるつもりですか?」
え。
ドキ………………思わず、錦戸の言葉に固まる。
「い、いつまで…………………なぁ…………」
やっぱり、そろそろ関西帰りますか?
部屋の机で、錦戸の持参した書類を片付けながら、お父ちゃんは言葉を濁す。
関西に帰る→一旦帰ると、きっと中々来れない→大和に益々会いづらくなる→大和とイチャLOVE失せる→俺、干物。
無理。
死ねと言われているも、同然。
絶対、無理ぃーっ!!
自分の妄想にブンブン首を振り、お父ちゃんの仕事は滞る。
考えただけで、手がつかない。
「私物……………増えすぎましたね。ちと片付けんと」
「……………………は?」
「こっちにおられるならおられるで、身の回り整理致しませんとって言うとるんです」
見れば、いつの間にやら錦戸の手には、ごみ袋。
おや…………………おやおや?
「あ?何………………俺、帰らんでええんか?」
「帰って下さるんですか?」
「……………………………ぃゃ」
冷静な錦戸の眼差しに、お父ちゃんは極小の声でお返事。
『ぃゃ』……………………少しは、悪いって思ってます。
藤原達も、大変だろうって思うから。
拠点に、組長嵩原竜也がいるのといないのでは、周りへの圧が違うんです。
「でしょうね………………………誰も、親父が素直に言う事聞くやなんて、思うとりません。藤原さんらも、諦めてはります。私はただ、親父がそれをしとる間に、部屋を片付けよう思うただけです」
「あ、ああ……………………」
良かった……………………。
お父ちゃん、本気で胸を撫で下ろす。
「……………………あれ?何ですか、これ」
「ん?何か変なもんあったか……………」
後ろでゴソゴソやりながら喋ってる錦戸の声に、お父ちゃんも振り返る。
変なモノ置いてたっけ?
前に、若いのに貰って大和で遊んだロー○ーは、大和の怒りに触れ、直ぐに処分したし…………残念(泣)。
見られて困るモノは何も………………………。
「……………………あ、それ………………」
髪の長いカツラ。
錦戸が手にしたモノを見て、お父ちゃんの記憶は甦る。
「女物のカツラ……………………親父、何プレイです?」
やや呆れ気味に、錦戸はお父ちゃんに訊ねる。
何プレイ?
「……………………忘れてた」
プレイ、してません。
「あれや、ほれ………………前に、定例会で大和が被せられとったやつ……………………もろうてたんよ」
皆様、覚えてらっしゃいますか?
最初の定例会で、余興用のカツラを大和が被らされたら、案外可愛かったヤツ。
お父ちゃん、マジで貰ってました。
「何しに貰ろうとんですか…………まったく……………」
「ハハハ……………………また、何かの余興で使うわ」
と言いながら、頭の中は真逆をいく。
忘れとったぁ~!大和に被らせてへんやんけっ!!
「めっちゃ可愛かったのに…………………」
よし、今夜使おう!!
溜め息混じりに片付けを始めた錦戸へ背を向け、お父ちゃんは惚けた決意に胸踊らせる。
「……………………大和に、カツラ…………………萌える」
だって、ホントに可愛かったんです。
意外と小顔で、イケメンな大和にカツラ。
これを機に、お父ちゃんの仕事は、ルンルン気分で進んだ。
わかりやすい。
でも、忘れてませんか?
大和は、本気で嫌がってたの…………………。
そして、その夜。
「大和………………………お前、まだ寝ぇへんのか?」
リビングでTVを見ている大和へ、お父ちゃんはチャンスを窺う。
「はい?……………………何で」
大和、御愁傷様です…………………。
(すみません……………私が、飛んでます(--;)前回に続き、ちょっと笑える話書きたくて。引いたら、すみません………弁解の余地ございません(汗))
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