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第5章 3にしおりをはさみました!
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第5章 3
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「ねね!これ欲しい!」
「いらねぇ…」
「あとコレとコレとコレ!」
「ちょ、おい!入れ過ぎ…!」
「おーい!トアー!」
「はっ!?おい落ち着けよ!」
ツバキと買い物に来たのはいいが
さっきっからカゴにぽいぽいと飾り付けだのなんだの言い訳をつけて
もう2つのカゴが溢れそうで
「おい!ツバキ!」
「んー?何かー?」
「いい加減にしろ!」
「えぇ…っ」
「……この野郎…っ」
「ふへっ!?いはい!いはいよぉ!」
片方の頬を思いっきりつねってやる
少しは反省しろ
涙目で「わかっは!わかっはからぁ!」と
手を離してやると、痛そうに頬をさする
流石にやり過ぎたか?
その手の上から、頬を撫でてやる
「痛い……泣いちゃうよ?」
「…泣いとけ」
「酷いなぁーもー」
ぷくうっと膨らむ頬
ふいっと、顔をそらされる
嫌でもため息が出てしまう
別に、ツバキが面倒なわけじゃない
疲れるだけ、良い意味で
「……ほら、もう少し減らせ」
「えっ!?」
「これ被ってるから…」
「……ツバキ、しょんぼり」
「何言ってんだよ」
「可愛さでおねだりしてた」
「………………戻して来い」
「ちえっ」
渡したものを、拗ねながらも素直に戻してくるツバキ
と、立ち止まって振り返ってくる
「べーっ!」と、舌を出してまた、歩きだす
てこてこ歩いてく後ろ姿が何だか可愛くて
ついつい、笑ってしまった
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