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ビギナー15にしおりをはさみました!
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ビギナー15
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(神田語り)
「ぁ、ぁっ……う、ん……はぅ……ぁ……」
口から勝手に気持ち悪い声が出ていた。微睡んでいる意識の中を、ふわふわと浮いているみたいだ。心地が良くて、何をされているんだろうと目線を下に移せば、驚愕の光景が広がっていた。
春馬先生が俺のおっぱいを舐めていた。いや、吸っているのかな。
スウェットの上着が首下まで捲し上げられている。俺の胸は女の子みたいに膨らんでないし、平らだから吸っても味気ないだろうに。
だけど、舌で刺激を受けるたびに、胸が疼いて、変な感じがした。
押し退けようと手を伸ばしたが、ぴちょんっと乳首を舐められ、意識に反して春馬先生の頭を撫でてしまった。くしゃりと髪を掴んでしまう。ストレートの黒髪だ。
「先生……ぁぁっ、ぁぁん……」
「やっぱり感じやすいみたいだな。思った通りだ。」
『なんでこんなことしてるの?』と聞いたら、やめられそうな気がして、言葉を飲み込んだ。春馬先生が傍に来てくれたことが素直に嬉しい。
そっか。俺は人恋しいんだ。相手は誰でもいい訳ではなく、俺の身体のあちこちを優しくキスしてくれる春馬先生がいいんだ。
「そこ……吸っても、何も出ないよ。ぁぁっ……」
ぎゅーっと舌で押されて、コロコロ先で転がすものだから、また声が出た。強く吸われて、ちんちんがきゅっとなる。
この感じは準備室でキスしているのと似ているが、何倍も刺激が強かった。もぞもぞと足を動かしたら、股を開かれて間に春馬先生が入ってきた。俺の両サイドに肘をつき、顔を覗き込む形になる。
「何か飲むために吸ってる訳じゃない。紘斗の感じるところを調べてるんだよ。」
「かんじ……る、ところって……」
「セックスするには、気持ちよくならなくちゃ駄目だろう?」
セックス……セックス……
は?うわ、うわーー。
卑猥な単語を平気で言うけど、恥ずかしくないのかな。葵さんも口にしていた、やらしい言葉だ。
急に顔が熱くなって、頭を抱えてぐるんぐるんと身体を伏せにして悶えた。具体的に何をするか分からないけど、そんなエッチなことできない。
春馬先生が俺を性的な目で見ている。優しくて頼りになるイメージから雄の匂いがしてきて俺は焦った。こんな先生知らないよぅ。
「紘斗?ひーろと、ひーろと、こっち見て。」
「…………見れない…………」
「おーい。ひろと。ひろくーん………」
「………………」
頬っぺをツンツンと突かれたが、無視する。揺らされても貝のように動かなかった。
今度は、横向いて丸まっている俺の耳に舌を入れてきた。嫌な水温と共に背中をゾワゾワと何かが上がってきて、全身に鳥肌が立つ。痺れるような甘さが身体を駆け巡った。
それは……だめ……
「ぁぁぁッ……ぁん……もう何するの。あの、先生……ん、やめ、ちがう……あッ……や……」
「やっとこっち見た。」
上を向いた俺を、至近距離でも分かる獣のような眼差しが捕らえた。
身動きが封じられて、熱い口付けが降ってくる。先生の手が、ヘソから下へ這うように滑り、下着の中へ入ってきた。
さっきの耳と、塞がれた口に思考回路は麻痺していた。
「ごめん。もう止まらない。嫌なら本気で振り払ってほしい。何といえば伝わるのか、よく分からないが、とにかくお前と抱き合いたい。可愛いくてしょうがないんだ。」
「お、俺は、オトコだから、可愛い……は要らないよ。もう……エロおやじじゃん。」
『エロおやじ』って言ったら場がシラケるかと思いきや、春馬先生は顔色1つ変えず苦笑しただけだった。本気で嫌がらない限り食べられそうな勢いだ。
「本当にエロおやじだと思うから、否定しないよ。力を抜いて。手が痛い。」
「あ、ごめんなさい……」
パンツに入ってきた手を無意識に足で挟んでいたようだった。消え入りそうな声で謝ると、春馬先生の手が股間に触れた。
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