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出来ない相談3
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(葵語り)
「だって、しょうがないじゃん。悠生さんも出来るだけついてあげたいだろうし、助けてあげないと。」
「別に葵じゃなくてもいいだろ。他に酒に強そうな奴なんてごまんと居る。だから葵はダメェ。」
ぴしゃりと先生が言い放った。
んもう、また讓る気が一切ない。こういうところが子供みたいだ。
新婦の睦月さんは体調が不安定で、夜中に急変すると誰もいないので、心配な悠生さんは出来るだけ夜は家にいてあげたいようだ。
彗さんと昼夜を交代し、先生の弟の和樹さんと島田だけでは回せないから、俺にも声がかかった。
昼間のカフェは時々手伝っているから、俺も勝手は分かっている。
こういう時は助け合わないといけないよ。
「なんで駄目なの?」
「葵はお酒を飲んだらどうなる?島田みたいに強いか?違うよな。」
「…………全然。弱いよ。でもバイトだから飲まないし。」
島田は今まで見たことないくらい誰よりも酒に強い。たぶん先生よりも彗さんよりも強い。顔色1つ変えず何でもガブ飲みするところが男前だ。
それに比べて俺は普通に弱かった。
「この間家で飲んだ時、大変なことになっただろ。俺と2人だから良かったものの、外で俺がいないところでは禁止。葵は酒癖悪すぎ。」
「………うぅぅ。でも…」
そ、それを言われると反論できない。
先日、20歳になったお祝いに2人でお酒を飲んだら、思いの外楽しくなってきて、いつの間にか半裸になり、セックスを強請り出したらしい。あんまり覚えてないけど、なんとなくは記憶がある。
でもそれは、目の前に愛しい人がいたからで、外では絶対にない……と思う。
20歳になる前にも少しは飲んだことがある。その時は何もなかったから、先生が心配し過ぎなんだよ。
「だったら俺が監視して酒を飲むことのないようにするんで、許可して貰えませんか。葵君が来てくれると助かるんです。」
話を聞いていた彗さんが間に入り、先生を説得しだした。先生が更に難しい顔になる。
「うーん。でもなあ、村瀬君だって忙しいだろうし…………分かった。バイトの終了時間に俺が迎えに行くわ。週に3回なら出来そうだ。それならいいぞ。そしてバイト中に絶対に飲まないことを約束するなら。」
「うん。約束する。」
過保護すぎる気がしたけど、先生の許可が下りた。迎えに来てくれるとか素直に嬉しい。
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