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春輝 12にしおりをはさみました!
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春輝 12
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帰りの車の中
「で、わざわざあのダテメさんに許可もらってこんな所にお礼言いにくるなんてあんたも暇人っすね〜、俺その為に車出すとか」
話しかけてきたのは運転手の倉科さんだ。
「暇ではないですよ、俺も……っていうか亜輝様に対してその呼び方はやめて下さいといつも言ってますよね?俺」
「あ〜、すんません」
倉科が亜輝様の事を ダテメさん と呼ぶのは、亜輝様がただ単に伊達眼鏡をかけているから。
それだけの理由だ。
ちなみに亜輝様はものすごく目がいい。
「……それにしても、倉科さん昨日は大丈夫だったんですか?娘さんの体調が悪かったんですよね?」
「あー、そうすね。なんか急に熱出したとかで、俺も慌てて病院連れてったんす」
倉科さんは26歳で、3歳か4歳になる娘さんが1人いた。
「そうでしたか、大変でしたね。もう大丈夫なんですか?」
「今はだいぶ落ち着いたんで。でも俺、家族がいるから住み込みじゃなくて助かってるっす」
「……亜輝様のお心遣いです、だから倉科さんもしっかり働いて下さいね……?」
「わーってるっす」
亜輝様はあんなだけど、本当に良い方だとずっと思っている。
助けてくれた日から、ずっと。
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