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春輝の過去3にしおりをはさみました!
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春輝の過去3
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帰っても1人しかいない寂しい家に、俺は帰らなくなった。
少ししかないお金で毎日生活しなければならない。
別にそこまで生きたいと思っていないはずなのに不思議と、食事をしたいという気持ちはあった。
だから、俺は生きたいってことだって気付いた。
もうすっかり暗くなった公園のベンチに腰掛ける。
すると隣に、急に人が走ってきて座った。
その人が手に取っていたのは、菓子パン。
それを急いで、でもとても大切そうに食べていたその人は、なんだか俺と同じような気がした。
「…………………一つ、どうぞ…?
お腹、空いてるんですよね?」
「あ、ありがとう……………………」
その日から、よくその人とは公園で会うようになった。
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