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待つ時間にしおりをはさみました!
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待つ時間
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「は、ふ、はぁ……」
呼吸が安定しない。
さっきよりは良いんだけど……。首を絞められたから……ってのもあると思うけど、何よりも恐怖、だと思う。
だってさっきから体、震えてるもん。
たった2日、離れただけでこんなにも変わるものなんだ。
少し前まで苦しかったし、痛かったけど、今ほど痛みを感じることは無かったのに。
「……むり、かなぁ。」
ちらりと窓を見てもガッチリ閉まってるし、ドアも開きそうにない。カメラあるかもしれないから出ようとしたら怒られるかもだし……。
「どう、しよう。」
暁さん。勝手に出て行って怒ってるかなぁ。あ、でも面倒くさくなくなって喜んでるかもしれない。
「怖い、なぁ」
明日来なければいいのにぁ。このまま死んでしまえれば楽なのに。死ぬ道具も無い。
「眠いなぁ」
うとうとする。
色々思うことがありすぎて頭がごちゃごちゃになる。
何から考えればいいのか分からなくなる。
「怖いなぁ」
痛いなぁ
苦しいなぁ
「……悠?」
ドアの外から声が聞こえる。
誰の声だろう?僕のことを知ってる人?
「……明けるわよ」
あ、お母さんか。
元々あまり話さなかったし、暫く話してなかったから分からなかったや。
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