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11にしおりをはさみました!
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11
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食事が済むと、片付けは綾人の担当だ。
食器を洗い、棚に片付ける。
昼は学食なので、涼は朝夕の食事を作る。
綾人が片付けをしてる間に、涼は歯磨きして制服に着替える。
それが終わると再びキッチンに来て、夕食用の米をといでタイマーをセットする。
今度は逆に、綾人が歯磨きして着替える。
これが彼らの日常の始まりである。
全ての事が終わると、2人で寮を出て徒歩10分余り離れてる校舎へ行く。
校舎は南に教室で、北に特別教室と別れている。
間に渡り廊下が西と東にあるが、東側に昇降口がある。
「今日の科学、実験あったっけ?」
と綾人が聞けば、涼は
「え……? あったかなぁ?」
と自信無さげに答える。
綾人は仕方なく
「良いよ。教室で聞くから」
と言った。
だが、綾人と涼はクラス内外問わず、皆遠巻きに見て来て、若干疎外感がある。
ただ、同じ部員は仲が良く、しょっちゅうふざけていたりもする。
密かな噂では、バド部の同級生達は2人の親衛隊呼ばわりされている。
最もあながち間違ってはいないらしいが。
涼は高身長で185センチ、黒髪で清潔感がある少し長めで、顔立ちは男前なのである。
対し綾人は168,7センチで、天然栗色の少々癖毛で短め、顔立ちは美人系。
但しそれは無自覚で、本人は地味系と思い込んでいる。
まぁ、兄妹が原因らしいが。
クラスに着くと、バド部の同級生を探したが、まだ来て無いらしく、綾人は内心ちょっとがっかりしながら席へ着く。
鞄の中から、必要な物を取り出して、机の中に終った。
用事が終わった鞄は机の横のフックに引っ掛け、若しくは教室後方のロッカーに終う事になっている。
綾人は仕度か済むと、後ろの席に振り返り、涼に
「今日の国語、辞書必要だったっけ?」
と聞いた。
涼は首をかしげて
「確かその筈だと思ったぞ?」
綾人は内心ヤバい!と思い
「誰かに借りなきゃヤバいかも!?」
とムンク状態になる。
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