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18歳以上ですか?
22にしおりをはさみました!
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22
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とりあえずは中等部、しかも1年生であるが故に、体育館の整備は整えておかねばならない。
体育館に向かってる間に1年生は全員集まっていたので、手分けして準備した。
だが15名もの人数な為に、分けても直ぐに終わるが、部室の掃除もしなくてはならないので、その内5名が部室へ行く。
しかし、それも終わり、皆はパワーアンクルを着けて、自分達のコート内で軽いランニングをしながら、他の先輩達が来るのを待っていた。
そうこうしていると、高等部の先輩達もやって来たので、またコート内をモップがけをする。
高等部の先輩達は、今年の中等部はちゃんと出来てる事に感心した。
ちゃんと連携が出来ているからだ。
法・連・相が自然に1年生から自発的に出来ているのだ。
一番目立つ2人が当たり前に出来ているし、他の仲間も2人を見習って、自分達も実践している。
多分、この目立つ2人が1年生を自然にまとめていると思わせた。
なんせ、他の1年が、この2人に先ずは相談して、1年で解決出来ない事は、先輩達に話もまとめながら相談しているのである。
14時になり、練習を開始する前になり、高等部と中等部は向かい合わせて、挨拶した。
それぞれ3年が先頭に横並び、後ろに2年、1年と並ぶ。
それから中等部の1年生達が前に出され、1人1人名前を言って、高等部の先輩達に自己主張させる。
恥ずかしがって、声が出ない生徒は最初からやり直しなので、出来るだけ大声で挨拶する。
涼の番になった。
「佐嶋 涼です。同クラ、同室のヤツとペアでダブルス希望で、今は勉強中です。宜しくお願いします!」
隣に立つ綾人が手を挙げ
「はーい!僕がペアの佐伯 綾人です!宜しくお願いします!」
と声を上げると、何やら高等部の先輩達がざわめいた。
綾人が首をかしげたら、ひそひそ話が聞こえた。
「綾ちゃん、可愛くね!? 是非とも手取り足取り……」
不穏な声も聞こえて来て、綾人の眉間に深いシワか寄った。
涼は綾人から、嫌な空気が流れて来るのを感じて、不思議に思い、高等部の方を見回すと、綾人を背中に隠した。
その瞬間、高等部からは
「あぁっ!綾ちゃん!」
と何人かが声を出した。
綾人は涼の背後に居るが、なんせ涼の身長が1年のクセに既に高く、低い綾人は完全に見えないのだ。
高等部に居ても、おかしくない長身で、実は親が2人共かなり身長が高い為に、早くから本人の密かにコンプレックスな部分なのだが、今だけは綾人の壁になれる事に、親に感謝した。
しかし、中等部1年生の自己主張は終わって無いので、話が進まず、仕方無く涼は高等部の部長に
「まだ終わって無いので、早くその騒いでる人達を黙らせて下さいますか?」
と主張する。
高等部の部長は我に返り、静かにする様に言う。
「1年生達、悪かったね。特に佐伯君、ごめんな? ちゃんと指導しとくからね?」
と謝罪し、残りの後輩達に続ける様に促した。
最後はマネージャーになった浅田で終わった。
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