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、にしおりをはさみました!
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「…煽りが上手いなぁ、昴流は」
「…?…っわ、わ…?!」
ボソボソっと涼が軽い舌打ちと共にそう呟いた。そして、その一瞬にして俺の体は傾いて、背にはベット、上には涼。
「りょ…?」
「昴流が煽ったんだから今日は覚悟しろよ?この小悪魔ちゃん」
目がマジだ。俺また引いちゃいけない引き金引いてしまった?明日腰が立たなくなるの決定してしまった。せめて明日の痛みが少しでも軽くありますように。
「……あれ」
明日俺の腰が瀕死状態になるのを宣言してきた本人は、ローションを取りたかったのか引き出しを漁っていたのだけれど、その手にボトルが握られることはなく引き出しは閉じられた。
「ローション切れてるなぁ…」
「…え、そうなの?」
これは驚き。いつも引き出しの中に種類が違うローションが2つは必ず入っていて、行為中に切らしていたことなんてなかったと思う。
「あるにはあるんだけど、絶対量足りないな。…んー、クローゼットの中にあったかな…。それか物置に予備が…、どうだったっけ。ジェルはあった筈だけど…」
「…別になくてもなんとか…」
「なるべく使いたいかな。ほら、唾液じゃあ前きつかっただろ?すぐ乾いちゃうし」
何とかなるんじゃね?って楽観的に捉えてる俺と違い、涼はローションができれば欲しいらしい。俺の体の負担を気にしてくれているみたい。
涼の言う通り、そりゃあローションの方が格段に楽だけれど、だからと言って俺は唾液だけで慣らされた時間が苦痛だった訳でもないし…。でも、俺が痛いって辛いって思うことは避けたいって涼の思いは伝わってくる。それが嬉しく思ったのも本音。
「ごめんね、あるとは思うからちょっと取りに行って良い?」
「…ん」
断る理由がないのもあるけれどそれもあって、謝罪と共に聞かれたそれに俺は頷く。
涼は意地悪で、スイッチが入ってしまえばドSだけど、根は凄く優しい人だ。
「どこだっけ…これは冬物の服だし…」
許可を得ると涼は立ち上がって広々とした空間なだけはある、物置にもできそうな程に大きいクローゼットを漁りだした。が、涼の様子から察するに見つからないっぽい。
クローゼットの中は直ぐ出せれるようにか生活用品の予備も置いてあるにはあるけれど、服の方が断然多い。寧ろ、お洒落さんなのもあって大部分をそれが締めていて、こんなに大きいクローゼットでもぎっしりだ。だから予備は上段のスペースに少し置かれてる位。そこにないってことはここにはないんだろう。
「んー…物置にあんのかな。昴流、待てる?」
「え、待てるけど…」
何だその質問は。流石にそのくらいは待てるぞ。
涼って、心配性…って言うか、心配しすぎ?
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