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、にしおりをはさみました!
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文化祭の為人1人いず、電気も付いていない保健室。
その1番奥のベットに寝かされて、涼のネクタイで手首を縛られ、ベットに繋がれる。
何でこんなことされてるのか俺には分からなかった。
「…昴流は俺に愛してもらう資格がないって思ってるんだってな」
「りょ、お…?」
泣いてしまってヒリヒリと痛む目を涼の綺麗な指が壊れものでも扱うように撫でる。
悲しそうな、それでもって愛おしそうな顔。
「先生がその"間違い"直してやるよ」
「りょ…、んぅ…っ」
俺の口を塞ぐように、口付ける。
柔らかく熱い涼の唇に安心感を覚えた。
だけどそれと同時に自己嫌悪感が湧き上がってきて、体をずらしてベットに顔を埋め抵抗した。
「キスさせてくれないの?…嫌い?」
「っ、」
嫌いじゃない。涼にされる事全部が温かくて嫌いなものなんて1つもない。
…だけど俺は"資格"がないから。
「俺は…淫乱だから…誰でも良いから…!」
初対面の人間に触られても温もりを感じ、縋ってしまう。
俺は目の前に温もりがあればそっちに流されて行っちまう。
俺はそう言う奴で、簡単に涼が与えてくれる"愛"を裏切ってしまうから。
…そんな俺が、こうやって涼に愛してもらうなんて許されないことなんだ。
「昴流、そんなこと言わないで?お前は淫乱じゃあないって前も言っただろ?」
「でも俺は…!せ、っくす…出来たら誰でも良くて…」
「お前は今まで"温もり"を与えてもらう機会がなかった。だから温もりを直に感じれる行為に依存してしまう。快楽を求めてヤってる訳じゃない」
「で、もおれ…かんじちゃ…て」
「それは敏感なだけでしょ。気にすることじゃない。弱い所擽られたら笑ってしまうのと同じ。…な?」
「で、も…」
「…もう、でもでもでもって…俺がそうじゃないって言ったらそうじゃねぇの」
「あぅっ…」
涼の言葉に否定し続けているとデコピンをされた。
かなり強くされてズキズキする額を押さえているとこつん、と上から涼が額を合わせてきた。
「俺はお前のことそう言う風に思って無いから。分かってるから、ちゃんと。昴流が俺に愛される資格が無いって思ったのは、俺に応えようとしてくれてるってことだろ?そうじゃないときっと思わない。昴流のその気持ちが嬉しいよ俺は」
「…でも俺…ながされ、ちゃったから…」
「もー…」
「ひ、…ッ?!」
首筋に真っ赤な涼の舌が這い、チクッ、とした微かな痛みが走る。
少し移動して、またチクッとして。
肌が出ている部分に隙間なくキスが落とされていく。
「セックスで『幸せすぎて怖くなった』のは"俺だけ"なんだろ?」
「…ぅ、ぁんっ、ぁ…りょ、だけ…っ」
「それだけで十分だよ俺は。昴流の中で少なからず俺が特別だと認識してくれているのなら。…今はまだ、な?」
崩されて顔を隠す様に前に落ちた前髪を掻き分けて、真っ赤に晴れた俺の瞼に唇を落として涼は微笑んだ。
いつもと変わらぬ笑顔で。俺を安心させてくれる、あの笑顔で。
「昴流はまだ魔咲以外の奴の温もりに慣れてないだけ。…だから少しずつ、慣らしていけば良い。そうしたら区別出来るようになるし、セックス以外でも温もりは感じれるって分かるようになるから」
「あ、ぅ…」
「いつかセックスの方は俺とじゃないと温もりを感じれないようにしてあげる。…焦らず、ゆっくり慣らして行こう?」
「な?」と俺の頭を撫でながら俺に分かったか確認を取ってくる。
それにコクコク小さく何度も頷くと涼は「良い子」と今度は唇に自身のを重ねた。
「資格が無いとか言うなよ、もう。俺がお前を好きになるのが自由なように、誰かに好きになってもらうことに"資格"なんて必要ない。…俺は誰よりも弱いとこを含めたお前を愛してるんだよ、馬鹿昴流」
涼の1つ1つの言葉が嬉しくて。俺の全部を肯定してくれるその言葉に赤くなった目からまた、滴が零れた。
こんな俺でも、嬉しいって言ってくれる。俺はお前に何もしてやれないのに十分だって。
俺が欲しい言葉を一杯くれて、呆れずに隣にいてくれる。
俺はお前に何も返してやることは出来ないのに。俺はお前にもらってばっかりだ。
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