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「え、なんで急にそんな沈んだ顔すんの。」
「健全なお付き合いってどう思いますか?
やっぱり付き合ってたら、その…えっと、やることやったり…とか…するものですか…?」
キスは時々するけど、それ以外のことはしないってゆーか…
久夜手だしてこないし…
それはそれでどうなんだろう。
「なんで俺にそんなこと聞くの。そうゆうのは八尋とか京介とか、それこそ久夜に聞きなよ。」
「いや、さすがにそんなことは聞けないってゆーか…」
八尋先輩、京介先輩はともかく…というか言いたくないけど、久夜になんて聞けるわけがない。
だって久夜も当事者なわけだし…
『んー、梁瀬。』
あ、あれってもしかして、そうゆうこと…?
…え、マジで?どうすればいいの、俺。
誕生日プレゼントは俺、とか痛すぎるし、恥ずかしすぎるし、とりあえずなしだろ。
そんな勇気俺にはない。
「…俺には聞いてるのに。
ってかなんで俺が廣川の相談にのってんだろ。俺が相談したいってのに。」
「あ、すみません。蒼先輩が俺に相談ってなんですか?」
つい思考回路が脱線してしまう。
よくない、よくない。
「いや、久夜って人気者でしょ?なんか、こう…独占欲、みたいなの…ないの?」
「へっ?」
「いや、こんなこと聞くのもおかしいってさ、分かってるんだけど。
人気者の隣にいるのって辛くない?嫉妬とかしない?」
…それはとても答えづらい。
俺の方が久夜のこと好きなのに、みたいな?
絶対俺の方が仲いいのに、なんで…みたいな?
そうゆう感じなのかな??
感覚が難しい。
でも、
「俺はあんまり考えたことないです。久夜の隣にいるのは楽しいですから。」
「廣川も千と似たようなこと言うんだ。」
「千先輩?先輩にも同じこと聞いたんですか?」
「千は高校入って八尋と仲良くなったらしいけど、1年の頃に八尋と一番仲良かったのは千だし。それこそ廣川達みたいに。2年と今年は違うクラスだけど、わりと一緒にいるから、あいつら。」
「へー、仲いいんですね。」
部活の時も話してるのはよく見るけど、あれはあくまで業務的なものかと。
いや、業務的なものなんだろうけど。
でも、そっか…クラス替え、あるんだもんな。
来年も久夜と同じクラスになれる保証はないわけで。
クラスが違っても仲のいい千先輩と八尋先輩は凄いな。
「そりゃあの2人、付き合ってるからね。」
「…え?付き合ってる?…千先輩と八尋先輩が?」
「知らなかった?結構有名な話だけど。いつからとかまでは分からないけどね。
ま、この学校じゃそんな珍しいことでもないし。あ、廣川そうゆうのダメな人?」
…そっか、先輩たち付き合ってるんだ。
仲いいの、当たり前だよな。
俺も言っていいのかな。
久夜に黙って言うのは気が引けるけど、蒼先輩はそんなペラペラと周りに言いふらさなそうだし。
…多分、引かれることもない、よね?
「あ、いえ…。実は、俺も…」
「廣川も付き合ってる人いたの。」
「久夜と…付き合ってます、一応。」
「なにその一応って。あーだからさっきの質問ね。なんか納得。
ってか彼氏持ちに聞いた俺が馬鹿だった。」
なにかを納得したように、先輩は持っていた飲み物を飲み干した。
…先輩にとって、隣にいる人はどんな人なんだろう。
俺も、千先輩も、隣にいる人気者と付き合ってるから、心配にならないって思われてるのかな…
千先輩のことは分からないけど、少なくとも俺は、…
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