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18歳以上ですか?
17にしおりをはさみました!
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17
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「そのうちねー、部活対抗にでる8人決めるために、100m測るんだよ。」
「そうなんですか?」
「運動部とかは部のアピールになるから割りと本気なの。バスケ部もそのうちの1つかな。
多分来週辺りに測ると思う。って言うか、測るの俺たちだから。」
「えっ!?そうなんですか?」
そうゆうのもマネージャーの仕事なのか。
雑用全般そうだもんな。なるほど。
ん…?でも、毎年あったんだよな、リレーって……
ってことは……
「先輩去年、一人で測ったんですか?」
「いやいや、さすがにそんなことはしないよ。無理だから。ちゃんと皆手伝ってくれるから大丈夫。」
「俺、てっきり先輩一人でやるのかと思いました。」
「そんなの無理だよ。マネージャーは出来ることが少ないから、頑張るけど、どうしても皆の力が必要なんだ。」
少しだけうつむいて、悲しそうな声で話す千先輩に俺は何も言えなくて、梁瀬くんがそんな顔しないで、なんて笑われてしまった。
マネージャーは、部員を助けてるようで助けられてるんだ……
それを考えたら、もう少し同学年の人たちとも仲良くしなきゃだよな…
名前は覚えたけど、全然話さないし…
久夜とずっといる俺もいけないんだけど。
「よーっし、これ干そうか。今日は晴れてるから乾くといいねー!!」
「そうですね。」
白いタオルを体育館の前に何枚も干していく。
そりゃ部員の皆だって自分のを持参してはいるけれど、それだけじゃ足りない人もいて…結局タオルの消費量は半端ない。
部員の皆の運動量も凄いから、しょうがないんだろうけど。
「梁瀬くんさー、棒倒しと大縄どっちにでる?」
「俺は大縄ですよ。棒倒し怖いんで。」
「ははっ、梁瀬くん細いもんね。俺も大縄なんだけど。棒倒しの時さ、一緒に応援しない?
基本的には自分の席で応援しなきゃいけないんだけど、棒倒しと部活対抗リレーだけは席移動自由なんだ。」
俺、千先輩にどう思われてるんだろう……凄い弱くて細いみたいなイメージ持たれるのかな?
俺、先輩よりはまだ筋力とかあるつもりなんだけどなぁ…
あーでも、千先輩の提案はありがたいかもしれない。
「ぜひ!一緒に見たいです。」
「良かった。バスケ部の皆ほとんど棒倒し選ぶから、見る人いないんだよね。」
「バスケってほんと、体育会系なんですね。」
「うん。きっと盛り上がるのが好きなんだろうね。」
「いいですね、そうゆうの。」
盛り上がるのは苦手だけど、嫌いじゃない。
むしろ、自分では盛り上がりたいけど、どうすればいいのか分からないから盛り上がれない。
クラスとかでムードメーカー的存在の男子は凄いなっていつも思ってる。
だって凄くね?あんないつもテンション高くて、皆を笑わせてるんだよ??
あれも一種の才能だと思う。
俺は到底なれない。真似できない。絶対無理。
「体育会系ならでは、って感じだもんね。」
「はい。」
「あと梁瀬くん、これ終わったら中戻って測定のお手伝いね。」
「はい…?なんのですか?」
「ちょっと色々。あとで分かるから。」
「は、はぁ……」
測定って何のだろう。
とりあえず残りのタオルを全部干して、先輩と体育館の中に入る。
ちょっと前まで練習してたはずなのに、体育館の中には体重計とか身長計とかが準備されていた。
………測定って、こーゆーの??
だって、1か月前に身体測定したよね??
また測るの??バスケ部わかんねー……
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