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罪にしおりをはさみました!
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罪
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「罪ぶか、い…?」
不思議想にオウム返しするこの美少年が、何故かとても愛おしく感じる。
可愛い…
俺がこの手で守ってあげだいって気もするし、めちゃくちゃにしたいって気もある。
その気持ちを込めるように、スルッと少年の頬をなでる。
「そう…だから殺すのは俺みたいなのに任せて君は生き方だけだとしても綺麗に生きよ?」
そう言うと、少しだけ少年の瞳が揺れた気がした。
「…うん…」
「そしたら今から俺の家行こうね、着替えは?」
流石に血のついた服で外に出るわけにもいかないからなあ
「ないよ。服なんて」
「何か服買ってきますか?」
その返答を聞いた部下が、気を聞かせて聞いてくる。
それは有難いんだけど、さっきから聞きたいことがあった。
「ねえ、それより名前何て言うの?この子」
父親の名前は把握してるけど、わざわざ息子の名前まではしっかり見ていなかったのだ。
多分、この部下は優秀だから覚えているだろう。
「神永 宵と言うそうですが…」
「へえ…宵ね。もうこの際、服は後回してこのまま車乗せちゃおう。あと数人呼んでくれる?あれ、始末する約束だし」
床に転がっている身体のことを言っていると気づいたのか、直ぐにスマホを手に取った。
「はい、わかりました」
やっぱり優秀だ。
話し終えた後、ちらっと宵を見るとじっと俺を見ていた。
別に安心させるとかいうわけでもないけど、何となくにこっと笑った。
「おいで、宵。車に乗ろう」
side:悠 終
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