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18歳以上ですか?
1 -08-にしおりをはさみました!
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1 -08-
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――
「あ、それでお前は誰なんだよ!」
思い出したように今度は噛まずに質問する相手に自分の名前を答えてやる
すると少年も名前を教えてくれる
少年の名前は『エル』
年は俺の2つ下の16だと聞いてもう少し下だと思ったと言ったら怒られた
「お前さ、寒くねぇの?」
エルはまだ湖の中に胸まで浸かっていてそろそろ上がった方が良いだろうと声をかけるが
入ってる本人はキョトンと首を傾げて不思議そうな顔をするもわかった、と
体を水面から上げる
「っ.....!」
水に浸かっていて見えなかった下半身部分が見えてくると俺は息を呑んだ
エルの腰から下、足があるべき所には魚のようで鱗、や尾がついていたからだ
俺は驚くも頭の中は冷静でエルは人間ではないことをすぐ理解した
そしてそれに気づくもアスタはエルを怖いと思わなかった
だってこんなにも自然で....綺麗なのだから
「綺麗だな...」
「....ぇ」
エルの驚く顔をみて声に出していたことに気づく
一回言ってしまったらならともう一度綺麗だ、と言ってやるとエルの白い頬がみるみる内に赤くなる
「な、なに言ってんだよ!人魚なんていっぱいいるだろう!」
「人魚...って言うのか」
「え?」
「俺はこの森の奴じゃねぇから.....初めてみた」
俺の言葉にエルが驚く
そりゃそうだよな、この森に森以外の者がいるなんて思わねぇだろうし
俺もまさか会えるなんて思ってなかったし...
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