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潤いのない僕達 トドおそ ※やってないですが、セックス乱用してます。にしおりをはさみました!
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潤いのない僕達 トドおそ ※やってないですが、セックス乱用してます。
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僕、松野トド松と松野おそ松は付き合っている。
兄弟公認とまではいってないが、薄々きずいてる人も居るかもしれない。
まあ、恋人らしいことなんて全くできていないから、心配は無いだろうけども。
普通の恋人は、お洒落なカフェや、ショッピングに行ったり、家で二人で緊張しながら駄弁るのだろう。
僕達のデートは、普通とは言いがたい。
男二人でカフェやらショッピングやらはまあ行かない。
僕も、お洒落に興味があるふりをしているだけだし、まず店員さんに選んでもらうから、デートなんて成り立たない。
僕達のデートは、ホテルである。
安っぽいラブホテルに入り、ひたすら性行為に励む。
ニートでお金が無く、なかなか出来ないぶん、かなり気持ちいい。
そのあとは、時間がなかったらそのままラブホからでて、居酒屋で騒いで弟たちにバレないようにする。
時間があったら、そのままご飯をたのんで、裸のまま二人で煙草を吸う。
僕達はそこでしか煙草を吸わない。
理由は簡単で、キスするとき、口臭が酷いと嫌だからである。
おそ松兄さんはそれが不満らしいけど。
でも、セックスよりこの時間が好きらしい。僕もそうだ。何よりもこの時間が好きだ。
セックス以外で僕達がキスすることは無い。
このときは、煙草を通しておそ松兄さんとキスすることが出来るのだ。
普通にすればいいと思うでしょ?
…そうは行かないんだよね。僕達の約束だから。
僕がタチでおそ松兄さんがネコ。
これ以上お兄ちゃんをサボれないって、おそ松兄さんがいうから、僕がタチになる行為はセックス以外は駄目だと言われた。
弟たちに罪悪感があるのだろう。
常識人を気取っているチョロ松兄さんに、最もきをつかってバレないようにしているのが見てとれる。
バカなんだから、そこまで考えなくても良いのに。
…煙草を吸い終わったあと、別行動をしてから家に帰る。
そして、いつもの長男と末っ子に戻るのだ。
甘いことなんて一切ない。
セックス中も、お互いに互いの名前しかはっさない。
愛を育むと言うより、互いの存在を確かめ会うようなセックス。
自然消滅してしまわないように、繋ぎ止めるような感じ。
愛を確かめ会うなんて、そんな余裕はない。
だから、このシガレットキスで、僕達は愛を確かめ会うのだ。
誰にも話せない恋は、とても乾いている。
そのなかで感じる喜びも、けして潤いが有るわけではない。
けれど僕達が幸せなのは、それだけは本当だ。
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