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サービスエリアに付き、ハミドは車の中で待つというので、飲み物を買いにカリフさんとでた。
「シオン。やっぱり、洋服見に行かないかい?」
カリフさんが提案する。
そういえば、お寺に行く前に行きたがってた。
実家の仕送りで暮らしてるとかなんとか‥カリフさんは若そうだし、こっちで新人社員とかなんだろうか。めちゃめちゃ仕事出来そうなイメージだけどなぁ。
「あの、モール?」
「うぅん、そこではないよ。洋服即売会。まぁ、まさか禅寺行きたいとは思わなかったけど、
数パーセントはありそうだったから。お寺を引き上げても間に合う時間帯に引き上げられるよう、密かに組み込んでおいたんだ。」
でも、不機嫌な人が、約一名いる‥‥ねぇ?
カリフさんがため息をつく
「本当にね、家事をやらないのは彼のポリシーみたいなもんだから、こればかりは私も関与出来ないなぁ。早く仲直りしてよ。さっきからドンドン、ドンドン、長い脚でも自慢したいのかってくらい、運転席を蹴ってくるよ。」
「あっ、これみよがしにカリフさんと話してハミドをイジメているよね。利用して、ごめんな‥」「悪いと思ってるならさ、付き合ってよ。」
「でも、俺そんなにお金持って出てこなかった。」大丈夫、大丈夫とセカンドバッグから招待状みたいな白い上品な袋を一つとりだし、中を見るとその日だけの日付と、即売会のみ使える商品券二万円だった。
えっ!!
「ふふーん、今日だけしか使えないクーポンなんて、勿体無いと思わないかい?」
「うそっ!なんで今日まで!?」
「嘘じゃないよ〜そうだよ、そうだよ。私とハミドのも貰ってるから計6万がパーになるね。」
「ちょっ!それ絶対、今日は行かなきゃダメなやつじゃん。勿体無い!カリフさんここ寄らない気だったの?」
何故かカリフさんの顔が、ドヤってる。
俺の背中を押しながら、だよね〜さ~行こう、すぐ行こう、今すぐ飛ばそう♪と、車に押し込めた。
「即売会についてなんだけど、ここはまだ店舗を持たずに作ってる人も来ててね、商品になっていないものもあるから、傷とかボタンとかもよく見るんだよ。あとここの洋服、ルールがあってね、試着も出来るんだけど、手に取ったり、いいなって思ったらそこにシールを貼って欲しい。全てのお店についてるだろう?」「えっ?あっ‥本当だ」
「シオンは、この色ね。」
「俺は、青ね。‥えっ、他のは皆黄色だよ?」
「多分、招待状持参だからじゃないかな〜」
「なんか、俺だけ悪いね。」
「いいんだよ、そういう券なんだから。」
「ハミドってこういう店では買わなそう‥」
どちらかというと、ファストファッションより上、質よりデザインって感じのお店だった。しかも相場がえらく安い。俺はいつもこういう感じのテイストが好きだからいいけど。
「まぁ‥ね。 でも、こういうお店が嫌いとかではないから、シオンが誘えばどこでも飛んでくるよ。‥まだ、怒ってるのかい?」
「いや、なんか気まずくて‥ハミドって機嫌悪くなると、近寄り難くて。」
「あれでも、シオンの前では気をつけてるほうなんだけどね。じゃあまぁ、ハミドの商品券はシオンが貰って、私と周ろうか。」カリフさんは苦笑する。
結局ハミドは車にいるってことになり、俺とカリフさんだけで、回る事にした。
俺達が戻ると、ハミドが居ない。え‥‥帰ったのかな‥。
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