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18歳以上ですか?
136にしおりをはさみました!
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「ええっと、このマンションですか?ジムがまず完備されております。あとはサウナやジャグもありますが‥数種類の器具とバイクマシン等。キッズスペースやお菓子作りの料理スタジオ、ゲスト用の宿泊等も完備されております。」ラウンジのお姉さんは、俺に説明するのは初めてだったかと、丁寧に説明する。「あとは専用口から地下を降りていくとショッピングエリアの、真下になります。買い物はもちろん、このショッピングモールの病院への予約もこちらで承っております。」
「凄‥‥。」
「あまり利用しないサービスだからな。」ハミドは興味なさそうに言う。
「働きながら、育児をしやすかったり、逆に忙しくてあまりお出かけしたくなかったりなさる為の、設備をご用意しているのですがね。夏は花火も見れて、とても快適と言われました。」お姉さんは苦笑気味に応えた。
ふと、俺は綺麗なハミドは俺のものだと見せびらかすのも悪くないかなって変な事を思いついてしまった。
学校からは二駅離れているし、あちらにはあちらに大手のホームセンター等もある。
学生達がより安いものを求めて行くような場所であるのに対し、こちらは映画や洋服、美容室や楽器売り場や習い事など、デートスポットにもなっていた。家がうっかりこの辺のやつ、とかでなければ会わないだろうと考えて、買い物も兼ねて小一時間行きたくなった。
このキラキラハミドと連れ立って。
マンションの下の専用口からは結構な距離があり、殆ど誰も通らなかった。
俺はつい、煽るような真似をしてしまったらしい。
ハミドの横顔を覗くと、頬に軽く「ちゅっ」と、キスしてしまった。
「いいのか、シオン。防犯カメラがあるのだぞ?」驚いたようにハミドが言う。
「へっ!?本当に。」知らされて驚いてしまった。顔を、真っ赤にしながらごめん!と走り出してしまった。
ハミドはふわっと俺を抱きしめ、「あまり可愛い事をするな。襲いたくなる。」
もう、胸がキュンキュンしてしまい、行く前から後悔し掛ける。
専用の出口からエスカレータを上がり、一般のひともいるエリアに行くと、休日のため、かなり混んでいた。
うーーーん。
更に、マズったと思ったが、ここまで来たらもう行くしかあるまい。
まずは、お風呂の湯の花じゃなくてなんか面白いのを買ってみようとか思った。
泡泡になるやつ。
こーいうのが、セレブだろっ! と。ハミドはなんか嫌そうだったが、俺が喜ぶならと、渋々納得してゲット。
そのお店では、スクラブの紹介をしていて、手を出すと、ほんのり甘さの残る、お塩とオイルを混ぜた塩を刷り込み、ざっと洗うとスベスベになる。あとは保護クリームを塗ってマッサージ等もすると、これからの季節、乾燥にもいいですよーなんてオススメされた。
ハミドにも匂いを確認してもらって、OKが出たらゲット。
俺の中ではもう満足していた。
楽器売り場を通り掛かると、ハミドが「あっ‥」と、小さく声をあげた。ん?ピアノがどうしたんだろう。「最近大きな買い物してしまったしなぁ」なんてブツブツ言ってる。よろしければ弾いてみてくださいと声を掛けられ、店内に入ると、「では、シオンの為に‥夢の中のウエディングという曲だそうだ」あとで聞いたら、日本に留学した学校のクラスメイトが弾いていたのを耳で覚えたという‥。もの悲しいけれど、うっとりするような曲で、俺と一緒に店内のお客も聴き入っていた。
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