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191にしおりをはさみました!
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7時間ぶっ通しで飛ばすので、ハミドがトイレや設備を案内してもいいか?
と、声を掛けて来た。
迷路みたいな所を付いていくと…
「シオン、こっちに来て見てみろ。」ハミドがソファに座って楽しそうに俺を呼ぶ。
俺達がゆっくりするはずだった部屋?…らしくて、ホテル程、快適ではないが見てみろという。
えっ?見るってなんだろう。
実はマジックミラーのようになっているのか、ほんのり暗い室内に、カリフさんとシェザードさんが、いい雰囲気なのが見てとれる。ホテルの一室みたいにベッドとその隣にローテブル、反対にはソファと、ドレッサーが置いてある。二人はソファの前で仲睦まじく話しながらもボディタッチを楽しんでいるようだ。
こ、このムードは?
ピンク色のオーラが見えるんだけど、ハミドは淡々と説明している。
「何か問題が起こったりした時の為に、室内の声も聞こえるからな、よし入れてみよう…」等と言って、室内の声がスピーカーから小さいながらも流れてくる。
「おいっ!これ犯罪だろ!」
「この機内ではもう、我が国の法律だ。俺は裁けない。」
しれっとドヤ顔でゆーな!
「カリフさんにも悪いし、こういうのはいけないよ。俺は見ない。」
踵を返して自分の席に戻ろうとすると、
「残念だ…俺も経験値が浅いから、最近シオンがマンネリで、つまらぬのではないかと考えてな。カリフから喜ばすテクニックを学ぼうと、今日だけ限定で特別に内緒で見せて貰おうと思ったのだが…」
ポツりとそんな事を言う。
「カリフさん、その…上手なの?」
ごくりと喉を鳴らしてそんな事を聞いてしまう俺は既にハミドの術中にハマっている事には気が付いてなかった。
「それは俺より無駄に生きている分、経験値は高いだろう。シェザードだけは了承を取ってあるぞ。見たくなったか?」
カリフさんに申し訳なく思いながらも、「ちょっとだけなら、いいかな?」
片眉を上げてハミドが、「では、一緒に性の勉強をするか」と、甘く囁いた。
ハミドの国までまだ時間がかかる。俺は、緊張していたのに、こんな行為を見たいなんて、どうかしてるのだろうか。
ご丁寧にハミドが座るソファ席からは部屋がぐるっと見渡せる。俺もその隣に座り、二人の様子を見ることにした。
はぁ、二人の会話は、ハミドが副音声で聞かせてくれるらしい…ありがたいような、ありがたくないような。
カリフさんは、部屋のソファに座り、シェザードさんに服を脱ぐよう、命令したようだ。
『ベッドはハミド殿下がお使いになるものです。ですから私達はソファでしましょう。いいな?シェザード。』
『はい…。カリフ様となら…どこでも…嬉しいです。』
『では、服を一枚ずつ脱いでこちらに来なさい。』
カリフさんは、スーツのジャケットをハンガーにかけると、
腕を捲りながら、ソファにかけた。シェザードさんは、一枚ずつ脱ぐと、カリフさんにキスを強請るが、カリフさんは視線を落として、してあげない。
あれ…?なんだか、ちょっと意地悪だ。
「シオン、俺の性癖が悪いと誰かに聴いたのだったな。カリフ先生のお上品な行為とやらを、俺達も勉強しないとな。」
あ、理解した。
ハミドなりの復讐なんだ、これは。
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