アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
-
「いやいや。俺、素人だよ?」
数秒固まっていたが、我に返ったように言ったつばき。
「いいの。つばきに切ってもらいたいから」
「……まぁ、ミケがそんなに言うなら…」
前髪から頭のてっぺんに移動した手のひらが、ポンポンと優しく撫でた。
この温かい手なら、どれだけ触られても、髪を切られても嬉しい。
僕は目を細めながら、大人しく頭を撫でられた。
つばきは笑いながら「ミケ、ねこだなー」なんて呟いてる。
「よし。朝ごはん食べるか」
頭から手を離したつばきがゆっくり起き上がる。
「朝、僕が目玉焼き作る」
「おっ!ミケが作るなら美味しいな。楽しみ」
笑顔のつばき。
つばきはこんなにも笑顔を浮かべるから、えくぼが出来るんだろうなー。
右頬に綺麗にできるくぼみを見つめる。
焼いた食パンに目玉焼きという少ないメニュー。
それでも美味しい美味しいって何度も言いながら完食したつばき。
学校の制服姿のつばき。
そういえば、最初につばきが僕に声をかけてくれた時もこの服装だったな…。
まだ1ヶ月も経ってないのに、少し懐かしく感じる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
58 / 227