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豆柴の恋。にしおりをはさみました!
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豆柴の恋。
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「革命ってお弁当もあるんですね。美味しいです。」
友さんが持って帰ってきてくれたお弁当を、もぐもぐと
食べる。
「常連にだけ、特別に作ってくれるみたいだな。ん、美味い。」
2人でもぐもぐと食べ進める。
あっという間に食べ終わり、友さんがお茶を入れてくれた。
友さんは向かいで背筋を伸ばし、
「大和、転勤のこと言わなかったのはごめんな。俺さ、置いていっても、連れて行っても、大和の人生を狂わすんじゃないかって・・・それが本当に怖かったんだ。」
「友さん・・・・」
「お前の人生を、俺のせいで左右させていいのかなって。
・・でも、今は違うんだ。大和の将来、俺も全力で支えるから。だから、2人で生きていきたい。
大和、改めて言うよ。俺と一緒にオランダについて来て欲しい。大和の人生、俺に預けて欲しい。」
僕は、溢れてくる涙を抑えることができなかった。
友さんが手を伸ばし、僕の涙を優しく拭ってくれる。
「大和・・・ちゃんと、返事して・・・?」
「は、いっ・・・ぼくっ、僕も、あなたと、友さんと生きていきたい!友さんの人生を、僕に下さいぃ〜!」
「ははっ!鼻水すげぇ!」
「友さんの、ぜいでずよ〜〜!!」
僕はティッシュで鼻をかむ。
すると友さんが机の上に、コト、と何かを置いた。
「ズビビー。ん?これは・・?」
「開けてみ。」
何だろう。
入れ物は指輪の入れ物はみたいな・・ベロアのような。
でも、その形状は細長くて指輪とは思えない。
不思議に思いながらも、それを手に取って、パカ、と
開けてみる。
するとそこには、シンプルなデザインのアンクレットが
入っていた。
「え・・・これ・・・・」
そのアンクレットをするりと取り出した。
それに、そっとキスをして僕の足元にしゃがみ込み、
足首に着けてくれた。
そして膝をついたまま、僕の手を取り友さんは言った。
「大和、俺と結婚して下さい。」
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